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2004 年度 実績報告書

複統合性をめぐる北東シベリア・北アメリカ先住民言語の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 16320050
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京外国語大学

研究代表者

呉人 徳司  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (40302898)

研究分担者 中山 俊秀  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (70334448)
風間 伸次郎  東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50243374)
呉人 恵  富山大学, 人文学部, 教授 (90223106)
キーワードチュクチ語 / コリャーク語 / ツングース諸語 / ヌートカ語 / 分類辞典 / 民話集 / 民俗語彙 / 文法
研究概要

本研究では、平成16年度は当初の予定通り、メンバーの4名が北東シベリアのチュクチ語、コリャーク語、ナーナイ語、エヴェン語、北アメリカのヌートカ語が話されている地域に赴き、昔話や民俗語彙の採集、ならびにそれぞれの言語の文法調査をおこなった。その結果、以下のような成果がえられた。
(1)"A Basic Topical Dictionary if the Koryak-Chukchi Languages"という500ページを越す辞典の出版。この辞典はコリャーク語の諸方言とチュクチ語を比較した初めての分類辞典であり、また英語とロシア語訳がついている。この辞典はチュクチ・カムチャツカ語族の比較研究に役立つだけでなく、先住民の子供たちの民族語学習にも使われはじめている。
(2)チュクチの動物民話集(英語、フランス語訳ならびにCDつき)の出版。この辞典はチュクチ・カムチャツカ語族の比較研究に役立つだけでなく、先住民の子供たちのことばの学習にも使われている。
(3)ウデヘ語、ナーナイ語で語られた民話、伝説集の出版。
(4)コリャーク語の民俗語彙の収集と民俗語彙集の編纂。
(5)コリャーク言語民族誌編纂に向けて、民俗語彙の背景にある技術や知識の掘り起こしと記述をおこなった。
(6)これまで知られていなかったタイゴノス半島のコリャーク語の方言的位置づけを音韻的分析を通じておこなった。
(7)チュクチ語、コリャーク語、ナーナイ語、ヌートカ語の音韻、形態、語彙などについて、学術論文を執筆し、学会発表などを重ねてきた。過去の文法調査資料を再確認し、これらの言語の記述研究をさらに深めることができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] チュクチ語における借用語について2005

    • 著者名/発表者名
      呉人 徳司
    • 雑誌名

      環北太平洋の言語 12号

      ページ: 25-34

  • [雑誌論文] ナーナイ語の疑問詞による反語表現について2005

    • 著者名/発表者名
      風間 伸次郎
    • 雑誌名

      環北太平洋の言語 12号

      ページ: 129-163

  • [雑誌論文] タイゴノス半島のコリャーク語の方言的位置づけ2005

    • 著者名/発表者名
      呉人 恵
    • 雑誌名

      環北太平洋の言語 12号

      ページ: 35-54

  • [雑誌論文] ヌートカの人々の現在2005

    • 著者名/発表者名
      中山 俊秀
    • 雑誌名

      月刊言語 34巻・2号

      ページ: 16-19

  • [図書] A Basic Topical Dictionary if the Koryak-Chukchi Languages2004

    • 著者名/発表者名
      呉人徳司
    • 総ページ数
      540
    • 出版者
      東京外国語大学・アジアアフリカ言語文化研究所

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2014-02-18  

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