研究課題/領域番号 |
16320051
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岩田 礼 金沢大学, 文学部, 教授 (10142358)
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研究分担者 |
太田 斎 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (40160494)
平田 昌司 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50150321)
遠藤 光暁 青山学院大学, 経済学部, 教授 (30176804)
LAMARRE Christine 東京大学, 大学院・総合文化研究斜, 助教授 (30240394)
木津 祐子 京都大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90242990)
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キーワード | 中国語方言 / 方言地図 / 言語地理学 / データベース / XML |
研究概要 |
本年度(初年度)は、データ入力・地図作成システム、データベースの構築等、本研究の基盤を確立するための諸作業に全力を挙げた。 1 データベースの構築と入力作業 まず基礎データを整理し、地点、資料の二つのデータベースを構築した。次に言語データベースの構築作業を進めた。既作成の地図を再検討しながら、約200の方言項目を選定し、うち約60%の項目について入力作業を行なった。方言データは、新しい方言資料を購入し、それらをPDF化、サーバー上で共有することで、分担者の作業の便を図った。また1名を中国に派遣し、方言調査を行なった。 2 地図の作成: いくつかの項目について、試作地図を作成した。 3 PHDシステムの構築 以上の作業を進めるために、金沢大学に専用サーバーを設置し、遠隔地の研究者間で最新のデータベースを共有することで、言語データ入力、地図作成等の作業効率を向上させた。各種データベース及び各種文書はXMLベースで作成している。システム構築は様々な要因によって当初の予定より遅れているが、4月末には3D化とWEBブラウザ部分を除き基本的に完成の予定である。 4 国際的な研究展開 2回の研究会を開催したが、うち1回は現在、漢語方言地図に関するプロジェクトを進めている北京語言大学の中心スタッフ2名を招待し、地図作成の方法、目的について交流を行った。また国際研究集会に1名を派遣し、中国語方言研究における言語地理学的手法の有用性を説いた。
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