研究課題/領域番号 |
16320051
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岩田 礼 金沢大学, 文学部, 教授 (10142358)
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研究分担者 |
太田 斎 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (40160494)
木津 祐子 京都大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90242990)
吉池 孝一 愛知県立大学, 文学部, 教授 (30220586)
遠藤 光暁 青山学院大学, 経済学部, 教授 (30176804)
LAMARRE Christine 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30240394)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 中国語方言 / 方言地図 / 言語地理学 / データベース / XML |
研究概要 |
我々が1989年以来築いてきた基盤の上に、新システムによって本格的な漢語方言地図集を作成すること、また言語地理学の方法によって言語変化の諸相と変化の要因を明らかにすることを目的とした。 (1)PHDシステム XMLベースのデータ集積・処理システム(PHDシステム)を開発、運用することで、基礎データ(地点データ、方言資料データ)、言語データ(漢字、IPA、調類等)、地図データ等を統合したデータベースを構築し、ネットワークを通じた情報・データの共有と共同作業を促進した。また言語データ入力、電子地図作成等のためのクライアントソフトウェアを開発した。 (2)基礎作業 従来蓄積した基礎データに増補訂正を加えながら、語彙を中心とした約100項目について言語データを漢字とIPA(国際音声字母)によって入力した。 (3)地図作成と各地図の解釈: 約80項目について、方言地図を作成した。各担当者は各地図に関する知見を整理し、解釈を加え、それらについて研究会で討議、検討した。またフォーラム上でも意見交換を行った。 (4)研究成果の公表 平成17年度、18年度報告書は研究成果の一部を示すものである。また本研究の2年目(平成17年度)以降は、PHDシステムを用いた研究を中国などで開催された国際会議で報告した。そのいくつかは国際的な学会誌に掲載予定、又は投稿準備中である。 (5)その他 民俗項目(婚姻と葬儀)に関するデータ収集と整理を進めた。また方言問の親縁関係を計量的に測定するための基礎資料を作成した。対外的には、漢語方言地図に関するプロジェクトを進めている北京語言大学のスタッフ等との実質的な研究交流を進めた。 (6)今後の予定 今後はPHDシステムを再構築した上で、地図のWEB化を進めながら、本格的な漢語方言地図集の正式出版(2年後を予定)に向けて諸作業を継続する。
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