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2006 年度 実績報告書

北アメリカ北西海岸先住民諸言語の形態統語法に関する類型論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16320054
研究機関香川大学

研究代表者

渡辺 己  香川大学, 経済学部, 教授 (30304570)

研究分担者 中山 俊秀  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (70334448)
堀 博文  静岡大学, 人文学部, 助教授 (10283326)
笹間 史子  大阪学院大学, 情報学部, 助教授 (60330114)
キーワード言語学 / 類型論 / 北米北西海岸諸言語 / 文法記述
研究概要

最終年度である本年度も、昨年度に引き続き、研究対象である北アメリカ北西海岸先住民諸言語の形態統語法のなかでも、特に複統合性について研究・考察を進めた。
1年を通して本研究参加者は相互に連絡を取り合い、情報交換・意見交換を続けた。夏期にはカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州において代表者・渡辺己がスライアモン語の、研究分担者・堀博文がハイダ語の現地調査をおこなった他、渡辺は関連文献が多いアメリカ・カナダの大学図書館における文献調査、現地研究者との意見交換をおこなった。
本年度後半には、渡辺と研究協力者・中山(市橋)久美子が、アメリカにおいて開催されたアメリカ言語学会・アメリカ先住民諸語学会へ行き、多くの海外研究者と意見交換・研究討議をおこない、本研究を通して分かってきたことに対する意見をもらい、さらにこの研究を国際的な大きなプロジェクトへとつなげる可能性を話し合った。
本年度の研究によって、複統合性という言語類型の複雑さと問題点が明らかになってきたとともに、複統合的言語のみを考察しても、そこには限界があることが分かってきた。さらにこの研究を深いものへと発展させていくためには、特に、類型的に対局にあるとされる、孤立語と対照しながら、どういう点が、北アメリカ北西海岸の諸言語を「複統合的」と言わしめているのかを考える必要がある。
本研究を通して、研究対象であった北アメリカ北西海岸諸言語の、類型的に共通している点についても理解を深めることができたが、それよりも、従来、単純に「複統合語」とされてきたこれらの言語が、それぞれ見せる「統合度」の違い、そして、統合度を高める手段の違いが明らかになってきた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Languages of the Northwest Coast2007

    • 著者名/発表者名
      Watanabe, Honore, Fumiko Sasama
    • 雑誌名

      The Vanishing Languages of the Pacific Rim (Oxford University Press)(Osahito Miyaoka et al. (eds.))

      ページ: 418-441

  • [雑誌論文] Using written records to revitalize North American languages2007

    • 著者名/発表者名
      Nakayama, Toshihide
    • 雑誌名

      The Vanishing Languages of the Pacific Rim (Oxford University Press)(Osahito Miyaoka et al. (eds.))

      ページ: 91-106

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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