1.日本国内に現存する漢籍訓点資料について韓国口訣研究者との共同調査 基礎資料の作成を終えている国内現存の漢籍訓点資料について、より客観的な資料とするために、韓国口訣研究者4名ずつ(都合8名)を招聘し、平成17年5月に東京国立博物館及び東洋文庫で、また平成18年2月に京都国立博物館で共同調査を行った。 2.韓国口訣研究者及び国内漢文漢籍研究者との研究打合せ 日本語と朝鮮語の漢文訓読についての研究情報を共有し、漢文訓読・訓点資料の研究方法の構築を行うために、平成17年4月に韓国崇実大学校で、また平成17年5月〜平成18年3月まで日本国内で数回の研究打合せを行った。 3.韓国国内に現存する朝鮮語訓点資料について韓国口訣研究者との共同調査 朝鮮語訓点資料における訓読・加点方法について、情報の共有と蓄積を一層深めるために、平成17年4月に韓国崇実大学校及び修徳寺で韓国口訣研究者との共同調査を行った。 4.以上の調査・研究成果についての国内及び海外での中間報告 韓国崇実大学校社会科学大学日本学科十周年記念講演(発表題目:日本の伝統的学問の世界-学問の継承としての漢文写本-、平成17年4月、韓国ソウル)、第50回国際東方学者会議(発表題目:訓釈資料としての漢籍訓点資料、平成17年5月、東京)、第92回訓点語学会研究発表会(発表題目:敦煌漢文文献における破音加点の背景、平成17年5月、神戸)、第3回韓国口訣学会国際学術会議(発表題目:漢籍訓点資料における世説新書の位置、平成17年9月、韓国ソウル)、第93回訓点語学会研究発表会(発表題目:漢籍訓点資料における割注への加点について、平成17年11月、仙台)、訓点資料解読講習会(発表題目:漢籍訓点資料、平成18年2月、東京)。
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