研究課題
基盤研究(B)
本研究では、いつでも、どこでも、だれにでも、手軽に、繰り返し利用可能な「インターネット・文字音声統合型日本語教育システム」を、ユビキタス社会における先進的マルチメディア処理を用いた統合型キャンパスシステムから、iCampus(Integrated Campus using Advanced Multimedia Processing in a Ubiquitous Society)と名づけ、http://www.sp.cis.iwate-u.ac.jp/icampus/のURLで、地球規模での無料公開運用実験と評価を行った。iCampusシステムでは、コンテンツとして、2004年8月1日から、日本学生支援機構(JASSO)の許可を受け、日本留学試験の日本語の読解、聴解、聴解読解の模擬試験を無料公開した。なお、iCampusシステムの国際運用実験を、2004年9月2日(木)に、米国サンノゼ州立大学で、10名の学生に対して実施した。この結果、聴解テストにおいても、音声ファイルのダウンロードをストレス無く実施でき、有効性が実証された。また、解答時間と成績の得点の間に、負の相関が見られ、成績の悪い学生ほど解答時間が長いことも確認された。さらに、リーディングチュータと直接結合し、読解支援と結びつける機能を開発公開し、2004年11月19日のACTFL(米国外国語学会)で発表した。今後は、コンテンツのより充実が望まれる。また、先進的言語学習の連合ポータル(uPal : United Portal for Advanced Learning)を、http://www.sp.cis.iwate-u.ac.jp/icampus/u/のURLで、2006年9月1日に公開し、ヨーロッパ日本語教師会で発表した。このuPalでは、テキスト音声合成により、任意の単語の文字と音声を連携して学習でき、また、複数のネットワーク単語辞書の検索を行う機能を持ち、文字と音声を統合した日本語学習支援の場を提供した。今後、音声合成品質の改善などが必要である。なお、システムの有効性は示されたが、ネットワーク型発音評価については、より使いやすいヒューマンインタフェースの改善などが必要である。また、今石元久(広島県立女子大学名誉教授)、Yoriko Yamada-Bochynek(Freie Universitat Berlin)、Seiichiro Inaba(San Jose State University), Keiko Schneider(Southern Methodist University)の4氏には、3年間の研究期間中に研究協力者などとして、本研究に協力いただいた。
すべて 2007 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (12件) 図書 (2件)
ヨーロツパ日本語教育 11
ページ: 140-145
ヨーロッパ日本語教育 11
ページ: 72-78
Japanese Language Education in Europe Vol.11
日本教育工学会第22回全国大会 22
ページ: 531-532
ヨーロツパ日本語教育 10
ページ: 61-66
ドイツ語情報処理研究 17
ページ: 25-37
Brain and Language 97
ページ: 154-161
Proceeding of Japan Society for Educational Technology Vol.22
Japanese Language Education in Europe Vol.10
日本教育工学会第20回全国大会 20
ページ: 953-954
Proceeding of Japan Society for Educational Technology Vol.20