研究課題/領域番号 |
16320064
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小林 典子 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (00241753)
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研究分担者 |
加納 千恵子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (90204594)
酒井 たか子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (40215588)
山本 幹雄 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (40210562)
迫田 久美子 広島大学, 教育学部, 教授 (80284131)
丹羽 順子 佐賀大学, 留学生センター, 助教授 (70286201)
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キーワード | 日本語教育 / 言語テスト / SPOT / WEB-TEST / コンピュータ |
研究概要 |
日本語の即時的処理能力を反映するSPOT(Simple Performance-Oriented Test)は、一応、WEB上で実施できるようになり、結果集計を自動的に行えるようになっている。18年度、9月には、韓国において、韓国の高校日本語教師45名をこのシステムでテストし、自動集計した結果データを筑波大で即座に受け取り、彼らの能力を分析し、フィードバックすることができ、海外における高校教師たちの教師研修に実際に役立てることができ、インターネット環境の整っている海外における実用性が確かめられた。また、集積されている過去の従来版SPOT(音声テープと紙・鉛筆によるテスト)データとの比較についても、(1)問題項目、(2)受験者の解答行動、両面からの分析を、筑波大、佐賀大などでおこない、テスト問題の妥当性と、テスト方法の妥当性を検証し始めている。この結果は、8月のニューヨークにおける国際日本語教育学会において報告することができた。また、広島大学では、シャドウイング能力との関係を見ている。 今年度も、プログラムの不備な部分を、外部委託業者を交えて検討し、その過程で、さらに新たに付加すべき機能、作り直したほうがいい点の修正をおこなった。日本語教育のためのプログラムを外部委託する場合に、システム設計者とコミュニケーションを取っていくことは容易ではなく、互いの意思疎通のプロセスの重要さに気付きこれを記述し報告文にまとめた。 また、今回作成中のSPOT-WEBのほかに、筑波大学留学生センターのプレースメントテストも同じサーバーに格納し、また漢字テストともリンクするようにした。このことで、他の外在基準とのデータの共有が可能となり、比較分析により習得研究を進めていく基盤が整ってきたと言える。
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