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2004 年度 実績報告書

年少者日本語教育における日本語教材、教授法および教育行政システム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16320067
研究種目

基盤研究(B)

研究機関早稲田大学

研究代表者

川上 郁雄  早稲田大学, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (30250864)

研究分担者 市瀬 智紀  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (30282148)
キーワード日本語を母語としない子ども / JSL児童生徒 / 年少者日本語教育 / 地域と大学の連携 / 言語教育政策 / JSLバンドスケール / 日本語能力測定 / 母語教育
研究概要

本年度は、3年前から開発している「JSLバンドスケール」を使って、JSL児童生徒の日本語能力の把握を行った。主に東京都新宿区内の小中学校に在籍するJSL児童生徒を対象とした。特に、新宿区立大久保小学校では、2004年7月のパイロット調査および11月、2005年2月に継続調査を行い、JSL児童の日本語能力の把握を行った。この調査は日本語能力を把握するだけでなく、把握した結果をもとに学校の教員等との協議を行い、どのような指導を行うのがよいかを検討することも目的としており、大学と学校の連携の可能性を検討した。
この「JSLバンドスケール」の検討と普及をかねて、「JSLバンドスケール・ネットワーク」を立ち上げ、3回の検討会を行った。ここには、都内だけでなく、千葉、名古屋、神戸、広島からも教員、研究者を招待し、研究を行った。その検討と討議は「JSLバンドスケール」の開発にとって有益であった。
また仙台市では宮城教育大学で「現職教育講座」を研究分担者の市瀬とともに実施した。仙台、宮城県のJSL児童生徒とその指導を行っている教員等との協議も有益なものであった。
さらに、2005年2月には、川上・市瀬はオーストラリアのESL教育を調査するためにシドニーを訪問し、シドニー工科大学のジェニファー・ハモンド教授をはじめ、研究者および教育機関を訪ね、これまでの研究成果を入手するとともに、日本におけるJSL児童生徒の日本語教育について多くの示唆を得た。来年度は、これらの成果を踏まえて、さらに研究を続けていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 「移動する子どもたち」の教育を考える(新時代の日本語教育をめざして-早稲田大学大学院日本語教育研究科の取り組み・第5回)2004

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄
    • 雑誌名

      日本語学 8月号

      ページ: 62-73

  • [雑誌論文] 子どもたちがことばを習得するとき(新時代の日本語教育をめざして-早稲田大学大学院日本語教育研究科の取り組み・第6回)2004

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄
    • 雑誌名

      日本語学 9月号

      ページ: 78-89

  • [雑誌論文] 子どもの日本語能力のとらえ方(新時代の日本語教育をめざして-早稲田大学大学院日本語教育研究科の取り組み・第7回)2004

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄
    • 雑誌名

      日本語学 10月号

      ページ: 80-91

  • [雑誌論文] 年少者日本語教育から社会に発信する(新時代の日本語教育をめざして-早稲田大学大学院日本語教育研究科の取り組み・第8回)2004

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄
    • 雑誌名

      日本語学 11月号

      ページ: 88-98

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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