研究課題
基盤研究(B)
本研究は、英語学習者の語用論的能力を育成に関する研究で、実証データ収集用サイトと研究情報を提供するウェブサイトを構築することを主な目的とし、3年研究として実施した。この目的に沿って、各年度の研究を実施し、以下の結果を得た。平成16年度-一般パソコンユーザでも研究用途に応じて自由自在にアンケート調査サイト(HTMLファイル)が作れるウェブサイトを構築した。収集データはリアルタイムで処理され記述統計結果がブラウザ上で表示されるようにした。合わせて、平成17年度に行う実証研究の準備を行った。平成17年度-開発サイトを利用して、次の5つからなる研究を実施:1)英語発話行為の語用論的効果について-NS-NNS対NNS-NNSインタラクションの比較(※NS:母語話者、NNS:非母語話者)、2)非英語圏における英語学習、英語使用に対する国際比較調査、3)「要求」「不平」の発話行為表現の発話プロセスについて、4)地域性(ひろしま)に立脚した発信型英語力を養成するためのテキスト作成、5)開発サイトの英語、および英語関連授業への応用。1と2については、4力国(日、中、韓、伊)の総勢961名から実証データを収集した。平成18年度一最終年度は、収集データの分析、学会での口頭及び論文発表を行い、研究成果を公表するサイトを作った。上の1〜3の研究の結果:1)英語学習者の発話判断は文法的問題よりも語用論的問題に対して注意が向けられ易く、かつ英語熟達度よりも学習環境がより強く影響すること、2)英語学習に対する動機の違いや国の英語教育政策についての意識の違いなどが大きいこと、3)母語話者と日本人英語学習者の間には、発話行為遂行に使用される方略そのものの違いと同時に、発話に対する表現上の微妙な差異が、非母語話者には決して容易でないこと、が明らかとなった。
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