研究課題/領域番号 |
16320080
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
桃木 至朗 大阪大学, 文学研究科, 教授 (40182183)
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研究分担者 |
荒川 正晴 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10283699)
青木 敦 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90272492)
清水 和裕 神戸大学, 文学部, 助教授 (70274404)
田口 宏二朗 追手門学院大学, 文学部, 専任講師 (50362637)
杉山 清彦 駒澤大学, 文学部, 専任講師 (80379213)
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キーワード | 近代世界システム / 地域世界 / 広域ネットワーク / アジア史 / 比較史 / 東南アジア史 / アジアの中の日本史 / 歴史教育 |
研究概要 |
計画最終年度に当たる18年度は、新たに向正樹を特任研究員として任用し、従来通りホームページも利用しながら以下の活動を行った。(1)国内外のゲスト・スピーカーも招いて、計7回の研究会を開催し、近世のインド洋西海域世界、中国中心論の見直し、近世の世界商品、中国南朝と南海諸国の関係、中世以降のインドにおけるサンスクリット世界の展開、江戸時代の銅輸出などのテーマで報告・討論をおこなった。(2)各メンバーが自己の分担課題について、海外・国内調査を含む研究を進めた。(3)これらの成果を各自が関連学会誌の論文、国内外の学会での発表、単行本の刊行などの形で公表したほか、16年度に続いて大阪大学21世紀COEプログラムと国立シンガポール大学アジア研究所が主催した海域史のワークショップDynamic Rimlands and Open Heartlands : Maritime Asia as a Site of Interactions(10月27-28日於長崎歴史博物館)に本研究も共催者として参加し、桃木、杉山、山内らが報告をおこなった。(4)海域アジア史研究会が編纂した『海域アジア史研究入門』(2006年秋に原稿を集め、2007年春に岩波書店から刊行予定)にメンバーの多くが成果を投稿した。(5)メンバーの論考を集めた研究成果報告書を印刷中である。(6)教科書執筆や講演など多様な形態で、歴史教育界への発信に努めた。特に大阪大学で開催した「第4回全国高等学校歴史教育研究会」で、桃木(開催責任者兼講師)ほかメンバーの多くが運営に協力した。また月例の「大阪大学歴史教育研究会」でも同様にメンバーが運営に協力した。これらを通じて、「細かすぎる一国史の集積」が履修漏れなど世界史離れを招いている状況を改善するための「大きな見方を簡明に提示する」ことに貢献した。
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