研究課題/領域番号 |
16320084
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
横田 冬彦 京都橘大学, 文学部, 教授 (70166883)
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研究分担者 |
廣田 昌希 京都橘大学, 文学部, 非常勤講師 (30002744)
田端 泰子 京都橘大学, 文学部, 教授 (20088016)
弓場 紀知 京都橘大学, 文学部, 教授 (70367960)
王 衛明 京都橘大学, 文学部, 教授 (50248613)
細川 涼一 京都橘大学, 文学部, 教授 (20219190)
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キーワード | 異文化交流 / 女性 / 生活史 / シルクロード / 画像資料 |
研究概要 |
本共同研究は、異文化交流における女性の問題を、特に生活や文化のレベルにおける文物(物のみならず文化様式なども含む)の交流に着目して明らかにしようとするものである。 1、平成18年12月18日、国際研究会として、ロナルド・トビ(イリノイ大学教授)を招聘し、「文化交流史研究の課題-『朝鮮人来朝図』の図像学-」を開催した(参加170名)。異文化交流の歴史的分析における課題意識や方法の問題、特に図像分析の方法について、『朝鮮人来朝図』を素材に斬新な問題提起がおこなわれた。 2、平成19年2月25日、シンポジウム「シルクロード:描かれた女性群像-飛鳥・敦煌・ペルシャー」-を開催した。研究分担者である弓場がコーディネーターとなり、王衛明「敦煌石窟寺院壁画の女性像」、および研究協力者である、猪熊兼勝(京都橘大学教授)「高松塚古墳の女性群像と男性群像」、杉村棟(国立民族学博物館名誉教授)「イスラームのミニアチュールにあらわれた女性像」の報告が行われた(参加200名)。 3、3月に韓国調査を実施した。 4、平成18年6-7月に毎週6回連続で、公開研究会「歴史における異文化交流II-異文化への憧憬・異文化への畏怖-」を開催し、研究分担者である、増渕「古代国家の<北>への視線」、有坂「近世文人の異国趣味-中国とオランダ-」、林久美子「近世演劇における異国」、松浦「近代英国における『日本的なもの』」、南「ヨーロッパと香辛料-アジアへの憧憬がもたらしたもの-」、および研究協力者として、池内敏(名古屋大学大学院教授)「近世における日本と朝鮮の自他認識」の報告をおこない、広く研究成果の公開をおこない、異文化交流の歴史的な位相を多面的に明らかにすることができた。 5、収集資料によって、京都橘大学図書館において、特別展示「江戸時代がみた異国」を10月から12月にかけて開催した。 6、来年度は最終年度であるので、3回の公開研究会(来年度開催分も含む)、2回の国際研究集会を論文編とし、収集資料を中心に資料編として、報告書を刊行する予定である。
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