研究課題/領域番号 |
16320092
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60189214)
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研究分担者 |
上野 千鶴子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90132307)
長 志珠絵 神戸市外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30271399)
佐藤 泉 青山学院大学, 文学部, 助教授 (80279637)
水溜 真由美 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00344531)
鳥羽 耕史 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (90346586)
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キーワード | 日本史 / 戦後史 / 文化史 / 地域史 / 文化運動 |
研究概要 |
本年度は、昨年度と同様に、資料収集、研究会開催、および海外の研究者との連携を中心に活動をおこなった。東京南部班は、昨年度からの資料の撮影を継続したが、所蔵者の都合で夏からは中断をせざるを得なくなり、すでに撮影したものの検討を開始している。収集とともに、解読の作業をおこなっている。 研究会は、昨年同様、毎月一回のペースを維持し、定期的に会合を持っている。サークル運動の観点からの思想家の読み直しの作業を続行している。1950年代の映像の解析も併行しておこなっている。 海外との連携に関しては、今年度はドイツ(ライプツィヒ)とアメリカ(ニューヨーク、イサカ、ニューヘブン)で会合を持ち、1950年代の研究に国際的な観点を持ち込むことをこころみた。さらに、ドイツでは、1950年代の日本のサークル運動に大きな影響を与えたケーテ・コルビッツの資料を収集した。 本科研については、活動の紹介を、『日本歴史』(06年1月号)でおこなった(研究代表者の成田龍一が執筆した)。さらに、『思想』(05年12月)の特集「戦後60年」に、成田が編集担当のひとりとして参加し、論文を執筆した。研究分担者の水溜真由美、鳥羽耕史も論文執筆で加わり、上野千鶴子は書評を執筆した。 また、(本年度は、ドイツに滞在するため分担者からはずれたが)岩崎稔と、上野および成田の編集で、『戦後思想の名著50』(平凡社)を、06年2月に刊行した。この編集と執筆には、定期的に開いている研究会の成果を反映したとともに、研究分担者(長志珠絵、佐藤泉)が執筆に関わっている。本科研の成果を反映した編著作を、今年度は複数刊行することが可能となった。
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