研究課題/領域番号 |
16320092
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60189214)
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研究分担者 |
岩崎 稔 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10201948)
長 志珠絵 神戸市外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30271399)
佐藤 泉 青山学院大学, 文学部, 助教授 (80279637)
水溜 真由美 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (00344531)
鳥羽 耕史 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (90346586)
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キーワード | 日本史 / 戦後史 / 文化史 / 地域史 / 文化運動 |
研究概要 |
ck1950年代のサークル運動の科学研究費補助金の三年日の活動として、東京南部班は、資料収集に拍車をかけるとともに、解読の作業にあたり、合宿をおこなった。また、沖縄班では奄美での調査を行い、あらたな資料を収集した。また、北海道や神戸での資料調査も行った。 今年度の特徴としては、各地でようやく胎動してきた1950年代研究と連絡を図ることであった。研究分担者の佐藤泉は、九州における旧『サークル村同人』、および『サークル村』の研究者たちのワークショップに参加した(06年7月)。佐藤と研究分担者の鳥羽耕史は、神戸大学における研究グループのワークショップに参加し、報告と討論を行った。また、同グループとの間に資料収集状況の情報交換を行った(11月)。佐藤は、立教大学での大衆文化をめぐるシンポジウムのパネラーも務めた(11月)。 また、研究代表者の成田龍一と研究分担者の岩崎稔は、一橋大学で開かれたワークショップで、1950年代のサークル運動を報告した(07年1月)。なお、成田、岩崎、佐藤、鳥羽は、アメリカ(コロンビア大学)で、戦後思想のワークショップで報告、討論も行った。韓国、ドイツの研究者との研究交流も持続させている。このほか、毎月の例会を、鳥羽および池上善彦(『現代思想』編集長)を講師として開催した。サークル運動を統括する役割を担った雑誌「人民文学」を輪読している。 こうした成果を公表すべく、研究分担者の戸邉秀明は、「昭和史」論争の議論、および年表を作成し(大門正克編『昭和史論争を読む』日本経済評論社)、佐藤は戦後の国語教科書を分析した著作(『国語教科書の戦後史』勤草書房)を刊行した。さらに、研究分担者の長志珠絵、上野千鶴子、および成田、岩崎は、ひろたまさき編『歴史の描き方』(東京大学出版会)に携わり、それぞれ1950年代の事例についての論考を寄稿した。
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