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2004 年度 実績報告書

近世ロシアにおける法文典の史料学的ならびに文献学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16320102
研究種目

基盤研究(B)

研究機関静岡大学

研究代表者

松木 栄三  静岡大学, 人文学部, 教授 (50008033)

研究分担者 中村 喜和  一橋大学, 社会学部, 名誉教授 (40012356)
栗生澤 猛夫  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40111190)
坂内 徳明  一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (00126369)
浅野 明  山形大学, 人文学部, 教授 (90133909)
中澤 敦夫  富山大学, 人文学部, 教授 (90242388)
キーワードウロジェーニエ / 1649年法典 / 会議法典 / リトアニア法典 / 1550年法典 / ルースカヤ・プラウダ / 国際研究者交流 / ロシア
研究概要

研究実施計画に記した諸点に関連し、本年度中に得た成果の概要は以下の通りである。
(1)研究グループが続けてきた月例研究会(東京)は2004年4月から2005年3月までに12回開催され、研究分担者と研究協力者の参加を得て本研究の主対象たる1649年法典のテキストの解読と検討を継続し、その結果、本年度中に法典全25章のうち第10章半ばまでの仮訳が完成した。ロシア語テキストをデジタル化し、仮訳部分の語彙集も作成して研究分担者が共有する作業を進めた。また研究会ホームページを作成し成果を公表する計画も進行させた。
(2)月例研究会のほか静岡と金沢において研究分担研究者ならびに研究協力者の参加を得て2回の合宿研究会を開催し、各研究分担者が担当するテーマに関する研究報告を行なった。報告のテーマは以下の通り。「法典における国家と教会の関係」「17世紀ロシアの出版文化」「中世ロシアにおける法編纂の発達とロシア社会」「初期ロマノフの統治と士族」「外国人の見た17世紀ロシア社会」「1497年法典と1649年法典の比較研究」「古版本版ウロジェーニエの編集と普及」「会議法典前後の史料に見られる宗教問題」「中世ノヴゴロド商館における商人の生活規範」「ルースカヤ・プラウダとロシア社会」「ロシアにおけるテユルク系エリートのロシア化について」
(3)1649年法典の仮訳の完成部分については近く研究分担者の中沢敦夫の手で富山大学の人文学部紀要に刊行される。また各研究分担者は以下の「1L研究発表」に示す通りの成果をあげ、また3人の研究分担者はロシア(モスクワおよびペテルブルグ)で研究資料の収集および海外研究者との交流を行ない、また海外研究協力者であるホロシケヴィチ博士との交流ならびに来年度の日本招聘に関する打ち合わせをモスクワにおいて行なった。

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (18件)

  • [雑誌論文] ロシアのシベリア進出と都市建設2005

    • 著者名/発表者名
      田辺 三千広
    • 雑誌名

      東シベリアの歴史と文化(中京大学社会科学研究所刊)

      ページ: 51-68

  • [雑誌論文] パトリケーエフ父子とリャポロフスキー公の失脚について2005

    • 著者名/発表者名
      田辺 三千広
    • 雑誌名

      人文研究論叢(星城大学) 第1号

  • [雑誌論文] 宗教とフォークロアのはざまで-『キエフ・ペチェルスキイ修道院聖者列伝」におけるフォークロア・モチーフ2005

    • 著者名/発表者名
      三浦 清美
    • 雑誌名

      ロシア・フォークロアの世界(伊東一郎編)

      ページ: 165-182

  • [雑誌論文] 中世ロシアの異教信仰ロードとロジャニツァ2005

    • 著者名/発表者名
      三浦 清美
    • 雑誌名

      電気通信大学紀要 第17巻第1・2号

      ページ: 73-96

  • [雑誌論文] イコン画から歴史画へ-16世紀ロシア『絵入り年代記集成』の挿画の研究2005

    • 著者名/発表者名
      中澤 敦夫
    • 雑誌名

      平成16年度科研研究報告書『ペテルブルグの文書館史料を用いた、ユーラシア諸民族の多元的宗教生活の歴史的研究』

      ページ: 10-45

  • [雑誌論文] 君主と貴族と社会統合2004

    • 著者名/発表者名
      浅野 明
    • 雑誌名

      近世ヨーロッパの東と西--共和政の理念と現実--(小倉欣一編)(山川出版社)

      ページ: 85-103

  • [雑誌論文] ニコライ・ルプツォーフ博物館を訪ねて2004

    • 著者名/発表者名
      浅野 明
    • 雑誌名

      山形大学歴史・地理・人類学論集 第5号

      ページ: 65-73

  • [雑誌論文] アレクサンドル・ネフスキー -史料の検討(下)2004

    • 著者名/発表者名
      栗生沢 猛夫
    • 雑誌名

      西洋史論集(北海道大学) 第7号

      ページ: 1-71

  • [雑誌論文] (書評)H・カレール=ダンコース(志賀亮一訳)『エカテリーナ二世』藤原書店(2004年)2004

    • 著者名/発表者名
      栗生沢 猛夫
    • 雑誌名

      週刊読書人 2558

      ページ: 2

  • [雑誌論文] イヴァン三世時代のモスクワ国家における宮廷問題と『異端』2004

    • 著者名/発表者名
      宮野 裕
    • 雑誌名

      ロシア史研究 第75号

      ページ: 21-39

  • [雑誌論文] 一五世紀末のロシア正教会における正統と異端--『ノヴゴロドの異端者』か中心に--2004

    • 著者名/発表者名
      宮野 裕
    • 雑誌名

      史学雑誌 第113編第4号

      ページ: 1-34

  • [雑誌論文] ヨシフ・ヴォロツキーの『ノヴゴロドの異端者』像--中世ロシアの異端論駁書『啓蒙者』簡素編集版を中心に--2004

    • 著者名/発表者名
      宮野 裕
    • 雑誌名

      西洋史学 第212号

      ページ: 44-61

  • [雑誌論文] 中国刊行ロシア語出版物所蔵目録稿2004

    • 著者名/発表者名
      兎内 勇津流(編)
    • 雑誌名

      ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア(研究会通信) No.2

      ページ: 9-27

  • [雑誌論文] サハリン郷土誌ビュレティン総目次(1)2004

    • 著者名/発表者名
      兎内 勇津流(編)
    • 雑誌名

      北海道東北史研究 創刊号

      ページ: 72-87

  • [雑誌論文] ロシアを見直す--今に息づく良心:ドミートリー・リハチョフ博士の場合2004

    • 著者名/発表者名
      中村 喜和
    • 雑誌名

      ユーラシア研究 第31号

      ページ: 17-23

  • [雑誌論文] ボリチェフの坂2004

    • 著者名/発表者名
      中村 喜和
    • 雑誌名

      なろうど 第49号

      ページ: 1-10

  • [雑誌論文] 岩倉使節団ペテルブルグへ2004

    • 著者名/発表者名
      坂内徳明, 坂内知子
    • 雑誌名

      スラヴ文化研究 第3号

      ページ: 13-24

  • [雑誌論文] 聖山アトスとロシア・パンテレイモン修道院の歴史(研究会報告)

    • 著者名/発表者名
      松木 栄三
    • 雑誌名

      地中海世界における巡礼に関する研究会での発表(於:上智大学 日時:2004年9月25日)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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