研究課題/領域番号 |
16320103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
鶴島 博和 熊本大学, 教育学部, 教授 (20188642)
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研究分担者 |
常見 信代 北海学園大学, 人文学部, 教授 (30258694)
吉武 憲司 慶応義塾大学, 文学部, 助教授 (60210671)
有光 秀行 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80253326)
谷口 光男 有明工業高等専門学校, 一般教育科, 講師 (10321514)
田中 美穂 東京都立大学, 人文学部, 日本学術振興会特別研究員 (40435491)
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キーワード | ブリテン / アイルランド / チャーター / ネイション / 民族 / 起源伝説 / 国王称号 / racial address |
研究概要 |
(1)研究集会 研究の概要に関しては2005年度に小冊子の形で公開する。 2004年3月16日に熊本県七城町において予備集会を開催し以下の報告を得て集中討議を行った。 鶴島博和、基調報告 長期の11世紀・ヨーロッパとイングランドそして地域:常見信代、12-13世紀のスコットランド-ナショナル・ヒストリーとブリティッシュ・ヒストリー-:田中美穂、中世アイルランドの「ネイション」意識と起源伝説。 2004年5月21日に東北大学文学部において、1回目の科研集会を開催し、以下の報告を得て集中討議を行った。鶴島博和、The Royal Titles of Kings in England described in the charters from Wulfhere to Aethelstan (7^<th> century to 10^<th> century):常見信代、スコットランドの国王文書に見る‘Racial Address':吉武憲司、The Charters of Henry of Blois, Bishop of Winchester:有光秀行、ウェールズ・グループは何をするか:田中美穂、中世アイルランド史と「ノルマン征服」:谷口光男、「辞書」作成(1)-11から13世紀におけるアイルンド史研究より-。また協力研究者として京都大学大学院生西岡健司による「デイヴィッド1世、マルカム3世期のチャーターの挨拶文における民族の区別について」という報告を得た。 2004年12月26日から28日に熊本大学において、2回目の科研集会を開催し、以下の報告を得て集中討議を行った。鶴島博和、基調報告 中世初期のブリテンおよびアイルランドにおけるネイションの形成」:常見信代、スコットランドの国王文書に見る授封-在地の伯と新来者:吉武憲司、12世紀末の「イギリス人」と「フランス人」、そしてイングランドの王:有光秀行、13世紀末までのウェールズの史料におけるネイション:田中美穂、中世初期アイルランドの地域性と「境界」:谷口光男「『辞書』作成(2)-アイルランド中世史における"nation"。 (2)海外研究 鶴島博和、有光秀行、田中美穂が英国、アイルランド、アメリカ合衆国、イタリア、ドイツで海外研究を行い、文献と史料の収集、専門的研究者との研究打ち合わせ、学会での理事会、分科会運営と報告、景観調査などを行った。 (3)データ・ベースの作成 協力研究者西岡健司がデイビット1世のチャーター史料のテキスト・データベースを作成し、研究会で現在校正中である。
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