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2007 年度 実績報告書

西アジア先史時代における物資管理システムの研究-社会はどのように複雑化したか-

研究課題

研究課題/領域番号 16320105
研究機関筑波大学

研究代表者

常木 晃  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (70192648)

キーワード西アジア先史時代 / 物資管理システム / スタンプ印章 / 印影 / 封泥システム / トークン / おもり / 社会の複雑化
研究概要

本研究では、海外共同研究者の協力を得て、西アジア先史時代遺跡から出土する物資管理に直接関連する遺物群、具体的には印章・印影・トークン・おもりなどを集成しデータベースを作成するとともに、それらを比較して体系化し、物資管理の側面から社会が複雑化するプロセスを復元しようと試みるものである。そして同研究を通じて、農耕社会から都市社会へと至る西アジア先史時代社会の展開を見通すことを最終的な目的としている。本研究の実施事項は、西アジア先史時代に帰属する遺跡で印章・印影・封泥・トークン・おもりを出土している遺跡の探索・研究、および各遺跡から出土した遺物の実測・写真撮影・レプリカ製作・デジタル画像化であり、これらの遺物を所蔵している主要な博物館を回り、1点ごとに資料化を行っている。初年度から第3年度にかけて、イギリス大英博物館、ロンドン大学、シリアラッカ博物館、アメリカシカゴ大学オリエント研究所博物館、シリアイドリブ博物館、ラタキア博物館、アメリカペンシルバニア大学考古学人類学博物館、シリアダマスカス博物館などで行った資料調査の成果をデータベース化、遺物実測図の電子トレース作業をおこなった。最終年度に当たる平成19年度には、以上のデータを資料化する作業に時間を費やした。年度末には、最も基本的な資料であるシリアのテル・エル・ケルク遺跡から出土したスタンプ印章と印影、封泥についてのカタログを完成させて、報告書として出版した。また、それらの資料に基づいて人間集団の違いを考察した研究をおこない、論文を発表している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] "Development of the clay sealing system in the Neolithic period in West Asia-from an archaeological study of Tell el-Kerkh"2007

    • 著者名/発表者名
      Tsuneki, A.
    • 雑誌名

      大沼勝彦編『文部省科学研究費補助金特定領域研究セム系部族社会の形成平成18年度研究報告』

      ページ: 36-43

  • [図書] Excavations at Tell el-Kerkh Voll, Neolithic Seals and Sealings2008

    • 著者名/発表者名
      Akira Tsuneki
    • 総ページ数
      96
    • 出版者
      Department of Archaeology, University of Tsukuba

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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