研究課題
(1)日本・東アジア旧石器時代の居住様式と動物相の歴史変遷に関する研究a.居住様式の変遷に関する研究:環状ブロック群に関する資料の集成と分析及び現地踏査を進めた。その結果、環状ブロック群が複数集団によってではなく、単一集団によって形成された可能性を論証することができた。研究成果については旧石器学会で発表するとともに、論文にまとめ現在投稿中である。日本列島とヨーロッパとの対比で重要な位置にあるアルタイ地方の旧石器時代諸遺跡を踏査し、洞窟と開地遺跡の関係、石器組成や石器石材構成について検討を行った。b.動物相の変遷に関する研究:岡山県新見市足見NT洞窟については、これまでの出士資料の整理を優先させるため、本年度で発掘調査を停止した。累積していた土壌についてはほぼすべて水洗を終了させ、多量の骨資料を得た。その他、長崎県壱岐市原の辻遺跡下層の後期更新世哺乳動物化石の報告を刊行するとともに、北海道南部の由仁町・栗山町地域の哺乳動物化石産地の踏査を実施した。を行った。(2)フランス・ヨーロッパにおける居住様式と動物相に関する比較研究a.フランスの先史時代遺跡の現地踏査:開地遺跡は従来パリ盆地で調査が進んでいたが、今年度はフランス南部のドルドーニュ川流域にあるカンタルエット2遺跡の開地遺跡を踏査し、出土資料を検討した。b.海外研究者の招聘:フランス東部ジュラ地域で旧石器時代・中石器時代・新石器時代の研究を進めている本科研海外共同研究者のChristophe Cupillard氏を招聘し、北海道の遺跡現地において地元研究者とともに石器製作技法や居住様式に関し討論を行った。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (7件)
平成16年度原の辻大学講座講演記録誌(長崎県教育委員会編)
ページ: 19-23
原の辻遺跡総集編 I(長崎県教育委員会編)
ページ: 213-225
日本旧石器学会第3回講演・研究発表・シンポ予稿集(日本旧石器学会編)
ページ: 49-51
旧石器研究 1
ページ: 1-6
Early Human Habitation of Central, North and East Asia (Russian Academy of Sciences, Siberian Branch (ed.))
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Vingt ans d'Archeologie preventive dans le monde (INRAP (ed.))
ページ: 21
ドイツ展記念概説,日本の考古学(稲田他編)(学生社) 上巻
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