研究課題
1.本年度の研究業績(1)昨年度実施した研究発表会の報告書をまとめ、これに研究論文を加え、発行した『極東先史古代の穀物2』。(2)ロシア・韓国・中国の共同研究者とともにロシア内の資料調査を実施した。(3)日露韓中の研究者の参加を得て、ロシア共和国ウラジオストック市ロシア利厚アカデミー極東支部歴史・考古学・民族学研究所において「People and Plants in Prehistoric and Historic Times of the Eastern Asia (Gathering and Cultivation)」という研究発表会を開催した。中国での植物考古学の研究成果が披露され、極東城における穀物の起源と拡散の問題について議論した。(4)九州地方の種実資料の回収のため、大分県四日市遺跡、福岡市比恵遺跡第100次調査(古代)、同博多遺跡群第147・166・107次調査地点、鴻臚館遺跡などの種子の選別・回収・固定作業を実施した。(5)九州における農耕開始期の種実資料の充実をはかるため、島原半島の縄文時代晩期遺跡である権現脇遺跡、熊本県山鹿市方保田東原遺跡などの土器圧痕レプリカ法による種実資料の検出作業を行い、穀物圧痕、貯穀害虫圧痕を検出した。2.研究の公開と成果ロシアウラジオストック市で2006年9月18日に開催した科研研究発表会(極東穀物)および7月1・2日に福岡市で開催した「第3回九州古代種子研究会(レプリカ法)」には内外の研究者や有識者を招聘して、公開で研究発表を行った。これは種子研究の重要性の認識の普及に大きな成果となった。また、研究中間報告を刊行し、公開した。
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権現脇II
ページ: 131-141
People and Plants in Prehistoric and Historic Times of the Eastern Asia (Gathering and Cultivation), Vladivostok International Science Seminar Program and Papers.
ページ: 14-19
極東先史古代の穀物2
ページ: 97-108
ページ: 15-38
熊本大学韓国フォーラム2006
ページ: 18-19
第3回九州古代種子研究会発表要旨
ページ: 29-32