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2006 年度 実績報告書

中国大都市における住宅の市場化とその地域的展開

研究課題

研究課題/領域番号 16320115
研究機関大分大学

研究代表者

土居 晴洋  大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (40197992)

研究分担者 山崎 健  神戸大学, 発達科学部, 教授 (20158132)
香川 貴志  京都教育大学, 教育学部, 教授 (70214252)
木本 浩一  広島女学院大学, 文学部, 助教授 (20294605)
キーワード住宅 / 商品住宅 / 住宅市場 / 不動産企業 / 住宅産業 / 住宅情報 / 住宅選択 / 都市地域構造
研究概要

本研究は,現代中国において改革開放政策導入以後,急速に展開されている住宅改革の実態と都市地域構造の変化における意味を明らかにすることを目的としていた。最終年度にあたる本年度は,代表者と各研究分担者は各自の研究テーマに関して,補充的な現地調査を行うとともに,3年間の研究成果の整理を行った。それらの研究成果を学会において発表するとともに,海外共同研究者の研究成果を含めて,研究成果報告書を作成した。
土居は住宅の市場化に関して,主として統計資料を用いて全国的な動向を把握して北京市と上海市の全国的な位置づけを確認するとともに,北京市における不動産企業への聞き取り調査を進めて,住宅開発が行われるメカニズムを明らかにした。山崎は北京市における住宅開発の地域的動向を統計資料と聞き取り調査によって明らかにし,住宅開発が北京市の都市地域構造の変化に持つ意味について考察した。香川は上海市における住宅開発の地域的動向を分析するとともに,インターネットを通じた住宅物件情報の整備状況を調査した。木本は建設業者や内装設備等の関連業者への聞き取り調査を進め,日本とは異なる中国独自の住宅開発プロセスおよび住宅産業の特質を明らかにした。なお,香川と木本は共同で北京市,上海市において,住宅入居者に対するアンケート調査を行い,住宅購入の動機や住宅選択の要因などを考察した。
以上の研究成果を通じて,経済成長が急速に進む中国の大都市において,居住環境の改善を求めて住宅を購入する市民,中国独自の土地・住宅制度のもとで住宅開発を行う住宅開発企業,さらに社会主義的特質の維持にも努力する政府・行政機関それぞれの特質と3者の相互関係が明らかになるとともに,このような住宅市場の形成によって都市地域構造が急速に変容していることが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 北京市における住宅改革と住宅開発2006

    • 著者名/発表者名
      土居晴洋, 柴彦威
    • 雑誌名

      大分大学教育福祉科学部研究紀要 28巻2号

      ページ: 101-116

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 現代中国における住宅供給の構造-素材加工及び流通を中心として2005

    • 著者名/発表者名
      木本浩一
    • 雑誌名

      広島女学院大学人間・社会文化研究 4号

      ページ: 1-16

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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