4月から7月にかけては、引き続き行進踊りに関する分析考察を行った。8月にはその成果をまとめ、研究協力者・長岡拓也氏との共同により日本オセアニア学会誌People and Culture in Oceaniaへの投稿論文"Western Culture Comes from the East : A Consideration of the Origin and Diffusion of the Micronesian Marching Dance"の執筆を開始した。長岡氏と電子メールを中心に多くのディスカッションを交わし、またバーバラ・スミス・ハワイ大学名誉教授の助言を得るなどしながらドラフトを完成させて、9月末に投稿した。11月にはホノルルで開催された民族音楽学会(The Society for Ethnomusicology)およびこれと連動して開催された国際伝統音楽学会(The International Council for Traditional Music)オセアニア音楽研究部会(Study Group on Musics in Oceania)に参加し、各国の民族音楽学者と意見交換を行った。12月には、前述の学会誌論文についての査読者3人からの審査結果を受けて、修正再投稿の準備を始め、1月まで電子メールにより編集委員会と校正等のやり取りをした。これらと平行して、1月〜2月にかけては編著『音楽文化学のすすめ』の編集作業の最後の詰めを行い、2月半ばにようやく発行の目処が立ち、出版に至った。また、1月から3月にかけては報告書作成作業や原稿依頼、英文校閲依頼等の最終作業を進めた。
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