研究分担者 |
川口 由彦 法政大学, 法学部, 教授 (30186077)
岩谷 十郎 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (90211763)
宮平 真弥 流通経済大学, 法学部, 准教授 (80337287)
高橋 真貴子 (林 真貴子) 近畿大学, 法学部, 准教授 (70294006)
出口 雄一 桐蔭横浜大学, 法学部, 専任講師 (10387095)
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研究概要 |
富山県旧砺波郡東野尻村地域は,古くから散居村・鬮割制度・慣行小作権が行われていたことで,広く知られており,かつて農政調査会から詳細な調査報告書も作成されている。しかし,当該村落の自治の態様からの視点が欠如しているため,慣行小作権の生成・発展・変容を十分に説明するに至っていない。本研究は,村落自治の観点から,旧村役場文書を検討することにより,この課題に答えようとする試みである。 研究の第4年目(最終年度)にあたる本年度も,過去3年間と同様に行政および地方関係文書の調査収集を目的として,一回(夏)の合同調査と数回の個別調査を実施した。 合同の現地調査は一度(合同通算第七回目,2006年8月1日〜8月3日,富山県砺波市東野尻地区調査),最終調査を実施した。これまで調査・整理・撮影してきた東野尻公民館所蔵の村役場文書について,画像チェックと再撮影の最終作業を行い,全画像(CD-ROM)を同公民館に寄贈した。また,各研究分担者の問題関心に従って,砺波市立図書館・高岡市立図書館あるいは富由県立図書館所蔵の郷土史関係文献を閲覧した。 個別調査((1)2007年7月20日〜25日,(2)2008年2月29日〜3月3日,(3)3月6日〜10日,(4)3月27日〜30日)では,(1)富山県立図書館所蔵の富山県の財政関係統計資料を収集したほか,(2)高岡市立図書館の北日本新聞ライブラリーで新聞記事の検索,(2)(4)福井・金沢・新潟の各県立図書館所蔵の砺波関係資料(とくに土地利用慣行)の収集,(3)大阪府(奈良県)立図書館所蔵の明治期に大阪で発行された新聞にみられる砺波関係記事(とくに衆議院選挙無効確認訴訟の大阪控訴院判決関係記事)の収集を行った。
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