研究課題/領域番号 |
16330025
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河田 潤一 大阪大学, 法学研究科, 教授 (00104729)
|
研究分担者 |
小川 有美 立教大学, 法学部, 教授 (70241932)
加藤 淳子 東京大学, 法学政治学研究科, 教授 (00251314)
小林 正弥 千葉大学, 法経学部, 教授 (60186773)
田中 善一郎 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (30009823)
仙石 学 西南学院大学, 法学部, 教授 (30289508)
|
キーワード | 汚職 / 腐敗 / クライエンテリズム / 派閥 / 自由民主党(日本) / 民主化 / キリスト教民主党(伊) / 社会資本(social capital) |
研究概要 |
初年度の平成16年度にあっては、各研究分担者は、まず各々の研究領域に関する包括的な文献リストを作成し、入手可能な資料・文献について最大限収集し、最終報告書作業の準備に遺漏なきように努めた。 本研究は、「政治汚職・腐敗、クライエンテリズム、社会資本」の理論的・実証的な比較政治学的研究であることから、日本を含め諸外国の実態を歴史的、社会的、文化的、制度的な側面から深く知ることが不可欠となってくる。そのため、アメリカの実態については、海外共同研究者の1人James Jennings教授(Tufts University)、またヨーロッパの実情については、Philippe C.Schmitter教授(EUI)を招聘し、活発な議論ができたことは大きな収穫であった。また、研究分担者では、仙石学が、農民党・農業団体と地方政治家、民主左派同盟(旧共産党の後継政党)と一部の国営企業の間のクライエンテリズム関係とそれをベースにした腐敗の実情を把握すべくポーランドに赴いた。その成果の一端は、「中東欧諸国の社会政策」として月例研究科で報告された。月例研究会としては、田中善一郎「自民党におけるリーダー選出過程から見た公共性」、小林正弥「恩顧主義的リーダーシップと公共主義的リーダーシップ」などが開催された。 また研究代表者・河田は、サイバースペース上で海外共同研究者と積極的な交流を行い、研究成果として、Susan Rose=Ackerman(Yale University)からは、"Political Corruption and Reform in Democracies ; Theoretical Perspectives"を、またChoel Hee Park(Soel National University)からは、"Clientelism's Electoral Connection and Its Policy Effects : Comparison between Korea and Japan"を既に入手している。
|