研究概要 |
本研究プロジェクトの最終年度に、歴史としての南京事件を検討した。まず英・中・邦語文献で書かれている南京事件史の分析を行い、それぞれの異同、特に方法論の相違点などを明らかにすると同時に、それぞれの言語で書かれている南京事件史の長所・短所を明らかにすることを試みてきた。一次史料がどのように駆使されているか、歴史学方法の異同、神話としての南京事件との距離などといったテーマを考察した。 なお、既に出版されたものなどに加え、以下の単著や編著を含む数々の研究の完成に取り組んできた。 David Askew ed.,Buried Bodies,Cultural Treasure and Government Propaganda:Historical Footprints in Nanjing,1937-38,New York and Oxford:Berghahn Books(forthcoming). David Askew ed.,H.J.Timperley and the Nanjing Atocities,New York and Oxford:Berghahn(forthcoming). David Askew ed.,Documenting a Massacre:Smythe and Bates in and Around Nanjing,1937-38,New York and Oxford:Berghahn Books(forthcoming). これらの単著や編著に加え、英語や日本語などによる数々の学術研究論文が公にされており、また複数の共著が出されている。
|