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2004 年度 実績報告書

住環境整備政策のための住環境評価と動機適合的施策最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16330046
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

浅見 泰司  東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (10192949)

キーワード住環境 / 首都圏 / 戸建住宅 / 敷地条件 / 室配置 / 住宅市場 / 探索費用 / 機会費用
研究概要

住環境評価分析用のデータベースの構築作業を行った。対象地域として、首都蘭の住宅市街地を、地区特性に変化を持たせるよう配慮しながら選択した。次年度以降の分析に用いていく予定である。
また、東京圏において販売されている戸建住宅の敷地条件、建物・室配置の分析をした。その結果、(1)敷地の大きさは室配置の余裕と、間口/奥行比は玄関の位置やアプローチの距離と関係があること、(2)室配置は敷地の方角によって特徴づけられており、特に北と南と角地において顕著であること、(3)敷地面積規模別のクラスタ分析により、敷地が小さい場合には、面積の制約によってプランの開放性や閉路の数および吹き抜けの数などで表される室配置の余裕、外構部分の広さ、風呂場と階段の配置、玄関の配置といった機能をあきらめているものと、極端に面積の小さいもの、という5つのタイプがあること、(4)敷地が大きい場合はデザインの独自性、外構のゆとり、北接道または南接道の敷地の典型的なプランで南面の部屋と庭を重視するという4つのタイプの住要求があることが明らかになった。これらは、今後の住宅供給のあり方を考えていく上で大きな示唆を与える。
その他、住宅市場の分析では、また、分譲住宅市場における買い手の探索費用、売り手の空家放置による機会費用などによって、市場が不完全なことによる、かなり大きな費用が発生していることを定量的に示した。また、住環境の社会認識に関する研究においては、新聞記事の分析により2割程度は居住環境と混用されていること、特に、快適性、保健性に関心が高いことなどが判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 敷地条件と住宅の室配置および建物配置の関係性:東京圏で新規供給された戸建住宅の分析2004

    • 著者名/発表者名
      中田早耶, 浅見泰司
    • 雑誌名

      都市住宅学 47

      ページ: 17-22

  • [雑誌論文] Search and Vacancy Costs in the Tokyo Housing Market : Attempt to Measure Social Costs of Imperfect Information2004

    • 著者名/発表者名
      Chihiro Shimizu, Kiyohiko G.Nishimura, Yasushi Asami
    • 雑誌名

      Review of Urban & Regional Development Studies 16(3)

      ページ: 210-230

  • [雑誌論文] 住環境に対する社会的要求と政策的対応:新聞記事及び住宅建設五箇年計画に対する内容分析を通して2004

    • 著者名/発表者名
      崔廷敏, 金昶基, 浅見泰司
    • 雑誌名

      都市計画論文集 39-3

      ページ: 655-660

  • [雑誌論文] 居住期間と居住者の満足度評価に見られる特性2004

    • 著者名/発表者名
      崔廷敏, 浅見泰司
    • 雑誌名

      都市住宅学 46

      ページ: 72-82

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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