研究課題
基盤研究(B)
平成16年度においては、本研究プロジェクトが設定した3つの課題のなかで、第1の課題である京都の伝統産業と先端技術産業の集積に関する実態把握のための資料の収集と分析を中心とした研究を行った。研究活動の具体的な内容は以下のとおりである。1.同志杜大学人文科学研究所の研究会と共同で5回の研究会を開催し、以下のテーマに関する研究分担者、その他の研究者および行政担当者の報告と議論により、それぞれの課題について理解を深めることができた。・産業クラスター計画の目的と現状・京都市におけるものづくり産業の実態・西陣機業調査からみた最近の西陣機業の動き・産業構造の多様性と地域経済の頑健さ・産業集積史からからみた戦間期桐生織物産地の展開・ベンチャー企業育成のための課題なお、以上のテーマのなかで、「産業構造の多様性と地域経済の頑健さ」と「ベンチャー企業育成のための課題」は、本研究の研究分担者による研究成果の報告である。2.日本企業の海外進出と海外における産業集積の形成に関する実態把握のため、中国への現地調査を実施した。また、ベンチャー企業の資金調達に関する現状把握のためにアメリカへの調査を併せて行った。後者の調査による成果の一部は、上記の「ベンチャー企業育成のための課題」としてまとめられている。3.京都市が平成15年度に実施した「京都市ものづくり産業調査」の調査データを京都市から提供を受け、データの整理と京都市の製造企業の特性を把握するための基礎的な分析に着手した。
すべて 2004
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同志杜大学技術・企業・国際競争力研究センター リサーチペーパー 4-10
ページ: 1-27