研究課題
平成17年度においては、本研究プロジェクトが設定した第1の課題である京都の産業集積の実態と課題について分析を行うとともに、比較研究の一環として産業集積の形成が著しい中国に焦点をあてた研究を行った。これらの具体的な内容は以下のとおりである。1.同志社大学人文科学研究所の研究会と共同で3回の研究会を開催し、以下のテーマに関する研究分担者、その他の研究者の報告と議論により、それぞれの課題について理解を深めた。(1)ものづくり企業の事業活動の空間特性(2)バイオベンチャーに関する日米比較(3)西陣機業の現状に関する統計的分析なお、以上のテーマのなかで、(1)と(3)は本研究の研究分担者による研究成果の報告である。2.中国における産業集積形成の現状と日本企業の進出に関する研究成果の中間報告を行うことを目的に、同志社大学人文科学研究所の研究会と共同で中国から3名の研究者を招いて合同研究集会を開催した。そこで報告された研究テーマは以下のとおりである。(1)産業集積と地域経済(2)ディスプレイ産業からみる中国との新しい分業・補完関係の構築について(3)Industrial Cluster in China : A Review of Literature(4)中小企業の国際展開と新しいビジネスモデル(5)中国での工場立地の重要性と実際(6)外資集聚与中心外囲結構的形成なお、以上のテーマのなかで、(1)、(2)、(4)は本研究の研究分担者による研究成果の報告、(3)と(6)は招聘した中国の研究者の報告である。3.日本企業の海外進出と海外における産業集積の形成に関する実態把握のため、前年度に引き続き中国およびタイへの現地調査を実施した。
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同志社大学経済学部ワーキングペーパー 26
ページ: 1-12