研究分担者 |
小島 廣光 北海道大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80093029)
寺本 義也 早稲田大学, 大学院アジア太平洋研究科, 教授 (30062178)
岩田 智 北海道大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (00232679)
谷口 勇仁 北海道大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (60313970)
福島 英史 法政大学, 経営学部, 助教授 (20313439)
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研究概要 |
本年度は,概ね研究計画に基づき,研究をおこなった.具体的には,過去2年度における各種調査結果を統合してモデルの提示を試みるとともに,有効なビジネス・モデルのあり方に関する理論構築が試みられた.研究成果の統合の過程では,研究メンバー参加によるインテンシブな研究ワークショップを開催し,研究成果の共有およびコラボレーションによる理論的・実践的含意の提供を目指した.なお,これら研究成果を要約した最終的な報告書は,現在,鋭意作成中であり,近日中には完成する予定である.なお,平成18年度においても,研究成果の一部は,たとえば,非営利法人研究学会・第10回全国大会において報告されている(担当:小島・平本). 次頁の「研究発表」に示すとおり,本プロジェクトの研究成果は,平成18年度発表分に限定しても,図書4編(うち2編は近刊),論文3編に及んでいる.たとえば,平本(2007a)においては,とりわけ「情報システム」の活用を通じて競争優位の実現を図る「価値創造型ビジネス・モデル」に関しての考察が行われている.また,岩田(2006)においては,グローバルな文脈で研究開発や製品開発という「価値創造」活動を行う際に有効となるビジネス・モデルが提示されている.さらに,寺本(2006)においては,「経営価値」という独自の概念が提示され,トップ・マネジメントによる価値創造型意思決定のための指針が提示されている. このように,研究メンバーの専門分野におけるこれまでの研究の蓄積を背景として,それぞれ若干異なる関心に基づき多面的に研究に取り組んだ結果,良い意味でバラエティーにとんだ研究アウトプットの産出が可能になったと考えている.
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