研究課題/領域番号 |
16330070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
吉田 武稔 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80293398)
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研究分担者 |
遠山 亮子 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教授 (00303347)
妹尾 大 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (90303346)
服部 利幸 立命館大学, 政策科学部, 教授 (40368022)
篠崎 香織 東京富士大学, 経営学部, 講師 (50362017)
GAO Fei 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助手 (40313712)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | システム方法論 / 知的クラスター / 産業クラスター / ナレッジ・マネジメント |
研究概要 |
産業クラスターや知的クラスター創生のメカニズムの解明について、イノベーションの観点から研究を実施した。研究の進展に伴い、クラスター創生活動の鍵となるのはイノベーションを取り巻く参加者のダイナミックな関係性を活性化するような組織または個人の存在であることに着目した。そしてそのような組織または個人の活動を一種の状況改革活動とみなし、英国のP. Checklandらにより提唱されているソフトシステム方法論を規範とした実践的なシステム方法論の構築を試みた。ここでは野中らが提唱し遠山らにより活発な研究が進められている組織的知識創造のSECIモデル(共同化、表出化、連結化、内面化)を基盤としてシステム方法論を再考し、システム方法論に野中らが提唱する「駆動目標」の概念を導入することにより、システム方法論が表出化と連結化のための主な道具となりえることを理論的に明らかにした。一方でシステム方法論を表出化及び連結化のための道具としてみたときに、道具を活用できるためのM. Polanyi流の暗黙知の経験的な蓄積が重要であることも明らかにした。これらの結果をもとに、北陸先端科学技術大学院大学や(株)石川県IT人材育成センターなどで実施している教育プログラムである「システム思考論」及び「戦略思考論」の教材を作成した。さらに本研究の基礎理論である組織的知識創造理論発展の一環として、アリストテレスのニコマコス倫理学中のフロネシスについての研究を深化させた。またクラスター創生の種となる大学TLOの技術移転におけるチーム作りを組織的知識創造理論の観点から事例として検討した。同様にイノベーションに関する阻害要因や決定要因などについても事例により検討した。
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