研究課題
基盤研究(B)
本研究プロジェクトは、我が国が今まで培ってきた技術開発力と秀逸な国民性に裏付けられた生産技術力を生かした製品およびコア部品の世界展開をはかる上で、我が国を供給点とし、欧米、アジアを需要点とする効率的、合理的なグローバルサプライチェーン(GSC)を構築することがグローバル競争を勝ち抜く上で今後重要な課題となることから、GSCの構築の基礎となる種々の情報共有および情報開示のあり方、GSCのための関係企業内のオペレーションシステムおよびその統合を含めたグローバルなロジスティクスシステムの迅速な構築の指針となるモデルシステムについて国際的研究者との連携によって実証的、実験的研究を行うことである。本年度は、次の事柄について研究成果を得た。1.GSCはもちろんのこと、その周辺事項であるデマンドチェーンマネジメント、イノベーションマネジメントについて学術文献を中心に文献収集を行い、その内容を整理した。特にその中で、GSCの推進には各国の個々の関連企業のコアとなる技術・オペレーションの把握が重要であることを再認識し、イノベーションマネジメントの研究も本研究の視座に入れることとした。2.GSCに関わる情報共有、情報開示、オペレーションおよびロジスティックスシステムに関わる現状を調査するためのアンケートを米国、オーストラリア等の協力を得て作成し、まず我が国企業7000社に向けて発送した。3.中国、米国、オーストラリア、東南アジア諸国のサプライチェーンおよびGSCの現状を、共同研究者が分担して当地の赴き調査して整理した。4.我が国および海外諸国のGSCの現状およびあり方についての仮説を、共同研究者および海外研究協力者と密接な会議を重ねることによって検討し、その大枠を作成することができた。5.本研究の推進のための情報共有・情報発信サーバーを構築し、来年度に向けて本格稼働するための準備を行った。
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すべて 雑誌論文 (6件)
日本経営工学会誌 55・6
ページ: 322-334
Proceedings of international conference of Office Automation/Information management 2004, 29-30 November 2004, Hobart Tasmania, Australia (CD-ROM)
Proceedings of the 1st international congress on logistics and SCM systems, 22nd-24th November, 2004, Tokyo, Japan
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ページ: 609-616
ページ: 731-738