研究課題/領域番号 |
16330080
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
根来 龍之 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70189364)
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研究分担者 |
國領 二郎 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (00255580)
末松 千尋 京都大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80335231)
井上 達彦 早稲田大学, 商学学術院, 助教授 (40296281)
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キーワード | 企業経営 / 経営情報 / ビジネスモデル / 資源ベース戦略論 / モジュール化 |
研究概要 |
2006年度は、ビジネスモデル概念を再吟味する研究、プラットフォームビジネス論の再検討が中心となった。 根来龍之は、資源ベース戦略論を発展させる立場から、ビジネスモデル概念を再吟味する論文を二つ発表した。一つは、パートナー戦略の観点からの再吟味であり、もう一つは「成功の失敗への転化」を論じるものであった。また、日本発の新たなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービスと)として、mixiの構造と実態を分析した。 國領二郎は、プラット-フォームの概念を地域情報化に適用する研究を行なった。 末松千尋は、取引コストの概念をキーにした産業モジュール化の研究を昨年度に引き続き継続した。 井上達彦は、成長エンジンと収益エンジンの概念を対比的に使うことで、事業の継続的発展についてのモデル構築を試みた。 全体として、2006年度は、全体の研究課題である「ビジネスモデル概念の批判的発展-日本発モデルの発見と再構築」から見て、ビジネスモデル概念の再構築がほぼ固まりつつある段階となった。' 具体的には、「仕組」概念の再構築、ビジネスモデル研究とビジネスシステム研究の融合、ビジネスモデル研究とプラットフォームビジネス研究の統合、産業モジュール化のメカニズムの解明が主な内容となった。 来年度は、新たに確立した「ビジネスモデル概念」の基に、いままで行なってきた事例研究やアンケート調査のまとめをはかることになる予定である。
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