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2006 年度 実績報告書

協同作業空間の複層性に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16330095
研究機関埼玉大学

研究代表者

山崎 敬一  埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)

研究分担者 久野 義徳  埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10252595)
山崎 晶子  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (00325896)
井田 靖子 (菅 靖子)  津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (20312910)
葛岡 英明  筑波大学, 大学院・システム情報研究科, 教授 (10241796)
深澤 健次  埼玉大学, 教養学部, 教授 (50165247)
キーワード社会学 / 情報工学 / エスノメソドロジー / CSCW / ヒューマンインタラクション / ロボティックス / リモートインストラクション / 会話分析
研究概要

本研究は、人々が環境のなかでどのような相互行為を行うのかを、社会学におけるエスノメソドロジーの視点から分析しようとするものである。特に、(1)人々が同じ環境を共有して協同作業を行うケースと、(2)何らかのメディアを用いた遠隔的協同作業という協同作業が二つの異なった環境で行われるケースをとりあげることで、協同作業と環境との関係を分析しようというものである。また(1)や(2)の研究に基づいて、(3)新たな人間支援のテクノロジーを社会学と工学の共同研究として、開発することを目的としている。
(1)においては、高齢者施設における相互行為の研究において、依頼行動が、高齢者の「体面」と結びついていることを明らかにした。また、高齢者の身体を用いた依頼行動の介護者に対する予期可能性をとりあげ、将来的な介護ロボットの開発の基礎研究を行った。その研究は、「電子情報通信学会論文誌」において発表した。また、ミュージアムにおける解説行動をとりあげ、そこでの相互行為を分析した。(2)においては、携帯電話を媒介にした遠隔的協同業の研究を『モバイルコミュニケーション-携帯電話の会話分析』という著書にて発表した。またロボットを媒介にした協同作業の研究を行い、その成果を情報処理学会論文誌等に発表した。(3)においては、高齢者施設の依頼行動の分析やミュージアムにおける解説行動の分析から、社会学者と工学者の共同研究として遠隔学習システムや自律ロボットや遠隔操作ロボットの開発を行い、その成果を国際会議等にて発表した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 介護ロボット開発に向けた高齢者介護施設における相互行為の社会学的分析2006

    • 著者名/発表者名
      秋谷直矩
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 Vol.J90-D,No.3

      ページ: 798-807

  • [雑誌論文] 対話型作業支援システムにおけるロボットの補助効果に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      板原達也
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 Vol.48,No.2

      ページ: 949-957

  • [雑誌論文] エスノメソドロジー的研究をいかに行うか2006

    • 著者名/発表者名
      山崎敬一
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会誌 Vol.8,No.4

      ページ: 223-228

  • [雑誌論文] ハイブリッドサイエンスとしてのエスノメソドロジー2006

    • 著者名/発表者名
      山崎晶子
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会誌 Vol.8,No.4

      ページ: 229-234

  • [雑誌論文] 視覚を通じた人間とロボットのコミュニケーション2006

    • 著者名/発表者名
      久野義徳
    • 雑誌名

      O plus E Vol.29、No.3

      ページ: 244-248

  • [図書] モバイルコミュニケーション-携帯電話の会話分析2006

    • 著者名/発表者名
      山崎敬一
    • 総ページ数
      226
    • 出版者
      大修館
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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