研究課題
基盤研究(B)
この研究は、人々が環境のなかでどのような相互行為を行うのかを、社会学におけるエスノメソドロジーの視点から分析しようとするものである。特に、1.人々が同じ環境を共有して協同作業を行うケースと、2.何らかのメディアを用いた遠隔的協同作業という協同作業が二つの異なった環境で行われるケースをとりあげることで、協同作業と環境との関係を分析しようというものである。また1や2の研究に基づいて、3.新たな人間支援のテクノロジーを社会学と工学の共同研究として、開発することを目的としている。1.においては、高齢者施設における相互行為の研究において、依頼行動が、高齢者の「体面」と結びついていることを明らかにした。また、高齢者の身体を用いた依頼行動の介護者に対する予期可能性をとりあげ、将来的な介護ロボットの開発の基礎研究を行った。その研究は、「電子情報通信学会論文誌」において発表した。また、保育園での保育者とこどもの相互行為の研究を行った。さらに、ミュージアムにおける解説行動をとりあげ、そこでの相互行為を分析した。2.においては、携帯電話を媒介にした遠隔的協同業の研究を『モバイルコミュニケーションー携帯電話の会話分析』という著書にて発表した。またロボットを媒介にした協同作業の研究を行い、その成果を情報処理学会論文誌等に発表した。3.においては、高齢者施設の依頼行動の分析やミュージアムにおける解説行動の分析から、社会学者と工学者の共同研究として遠隔学習システムや自律ロボットや遠隔操作ロボットの開発を行い、その成果を国際会議等にて発表した。
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