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2005 年度 実績報告書

現代日本社会における「呪術」の意義と機能について

研究課題

研究課題/領域番号 16330105
研究機関東洋大学

研究代表者

宇都宮 京子  東洋大学, 社会学部, 教授 (90266990)

研究分担者 稲木 哲郎  東洋大学, 社会学部, 教授 (90011361)
北條 英勝  武蔵野大学, 現代社会学部, 助教授 (20308042)
佐藤 壮広  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (90385964)
横山 寿世理  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (00408981)
キーワード呪術 / 呪術的なるもの / 生活意識 / 科学性 / 非合理性 / 易占 / 祈願 / 禁忌
研究概要

1.本研究では、現代日本社会における呪術の定義の再検討を理論的かつ実証的に行い、研究全体を通して呪術という概念を社会科学的考察の対象として再定義していくことを目指している。昨年度は、まず現代の沖縄において、ユタの存在に注目しながら現代社会になお残っている呪術的要素の実態を確認した。今年度は、その結果も踏まえて、「呪術的なるもの」という概念を作成・検討し、東京都23区在住者を対象に、「呪術的なるもの」(たとえば、占い、節分の豆まき、願かけ、お守り、忌み言葉、風水、地鎮祭など)と思われる諸項目についての社会意識調査を行った。
2.1年間の研究や調査のスケジュールは、以下のようであった。
4月〜10月 今回の調査のコンセプトの整理、調査方針の検討・決定
11月〜12月 質問項目の検討と調査票の作成・印刷、調査対象者の決定
1月 実査
2〜3月 単純集計結果の分析とクロス集計案の検討
3.調査方法・対象
(1)対象地域 東京都22区(東京都23区より中央区を除いたもの)内の60地点
(2)標本抽出 2段抽出法(各区の中から調査地点を人口比に基づいて抽出し、さらにその各地点においてランダムサンプリングで個人を抽出)
(3)サンプル数 1200票、回収調査票数724票、回収率60.3%(サンプル数比)
(4)実査の方法 調査員による面接法と留置法の併用
(5)実査の依頼先 (株)サーベイ・リサーチセンター
4.経過・成果等
今年度は、具体的作業としては、現代日本の日常生活の中にごく自然なかたちで存在し実行されている「呪術的なるもの」を拾い出し、それが東京都23区民の意識に浸透したり、実行されたりしている状況を洗い出せるような調査票を作成すべく努力した。現在は単純集計の結果の分析を進め、クロス集計案を検討している最中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 巫者の平和学:戦後沖縄と「死者をふまえた平和の知」2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 壮広
    • 雑誌名

      文化/批評(川村邦光編) 2006冬季号

      ページ: 129-142

  • [雑誌論文] 書評:香川雅信著『江戸の妖怪革命』(河出書房新社)2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤 壮広
    • 雑誌名

      日本学報 第25号

      ページ: 87-97

  • [図書] 感情社会学の展開(117-129ページ「疎外感情」)2005

    • 著者名/発表者名
      船津 衛 編著, 崎山治男, 三井, 小川祐喜子, 横山寿世理 他3名
    • 総ページ数
      134
    • 出版者
      北樹出版

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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