研究課題/領域番号 |
16330107
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研究機関 | 日本社会事業大学 |
研究代表者 |
後藤 隆 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 助教授 (30205603)
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研究分担者 |
阿部 實 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (00105032)
井出 裕久 大正大学, 人間学部, 教授 (50223128)
中村 陽一 立教大学, 法学部, 教授 (40285185)
濱谷 正晴 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (60017639)
村上 文司 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (40210017)
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キーワード | 社会調査法 / 社会調査史 / 「物語状」データ / 質的データ / 質的分析 / ドイツ社会調査史 / 被爆者生活史 / 福祉専門職ケース記録 |
研究概要 |
研究期間の2年度めにあたる、平成17年度「物語状」質的データの歴史的展開をふまえたフォーマライズのための基礎的研究の研究実績は、当初掲げた3つの研究目標と関わって、次のようである。 当初研究目標(1)「物語状」質的データ分析の歴史的展開を社会調査史として検討、確定することと対応して、1)近代ドイツ社会調査史におけるエルンスト・エンゲルの家計調査法と、ル・プレの「口頭順問」による家計調査法との比較検討、2)アメリカ社会調査史におけるトーマス&ズナニエツキ『ポーランド農民』の生活記録利用とそのブルーマーによる批判の検討が進められた。 当初研究目標(2)「物語状」質的データ分析に有用な数理的・統計的技法を検討し、フォーマライズを進めることと対応して、1)自然言語処理によるコーパス分析、2)多変量解析(対応分析、クラスタ分析)、3)質的比較分析法とラフ集合分析の検討が進められた。 当初研究目標(3)社会福祉、労働、NPO活動、原爆被爆者研究の4つの調査フィールドを通じて、「物語状」質的データ分析の現代での有用性を検討することと対応して、1)自然言語処理を援用した原爆被爆者の体験記録の分析、2)自然言語処理とラフ集合を使った高齢者ホームヘルパーの業務インタビューの分析、自然言語処理と対応分析、クラスタ分析を使ったケアワーク・スーパーバイズ事例の分析をおこなった。 くわえて、「物語状」質的データ分析と関わる調査倫理内外関連文献を収集し、予備的な検討にかけた。
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