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2005 年度 実績報告書

地方都市コミュニティとメディア〜地方紙を中心に〜

研究課題

研究課題/領域番号 16330113
研究機関宇部フロンティア大学

研究代表者

木下 謙治  宇部フロンティア大学, 人間社会学部, 教授 (00041757)

研究分担者 篠原 隆弘  鹿児島大学, 法文学部, 教授 (10041089)
保坂 恵美子  久留米大学, 文学部, 教授 (30149025)
室井 研二  香川大学, 教育学部, 助教授 (20310013)
坂本 俊彦  山口県立大学, 地域共生センター, 助教授 (40342315)
花野 裕康  宇部フロンティア大学, 人間社会学部, 講師 (30352066)
キーワード地方都市 / コミュニティ / 地域情報 / ローカル・ニュースペーパー
研究概要

17年度は、周南市(旧徳山市)を対象として、都市コミュニティとメディアの関係を調査した。16年度に調査した宇部市と比較検討するためである。宇部市も周南市も、瀬戸内に面する山口県の近代の代表的工業都市として発展してきた。都市の規模も類似している。いずれも、県内でコミュニティ活動を早くから手がけており、地方分権の時代を迎えて、コミュニティ形成への動きを加速させている。その際、市民が広範な地域情報を共有することが重要な基盤となる。宇部市においては、ローカルニュースペーパー『宇部日報』(郷土紙)が情報媒体として大きな役割を果たしていた。周南市にも、同様の郷土紙『新周南』がある。しかし、17年度の調査によれば、『新周南』は、『宇部日報』に比較して、伝統も浅く、地域情報メディアとしての効用もそれほど高くない。それを補っているのが、『山口放送』(民放・本社、周南市)、『シティーケーブル周南』(CATV)である。いずれにしても、地方都市コミュニティのあり方にたいする地域情報メディアの役割は大きい。詳細な調査データの分析は次年度に行うが、郷土紙をはじめ、地域情報メディアに接する度合いが高い市民は、市民意識が高く、コミュニティ意識も高い。当然のことながら市民的活動への参加も多い、などと判断される可能性を秘めた多面的なデータの集積を、昨年の宇部市調査に引き続き、今年度は周南市で実現することができた。もちろん、調査結果には、唯一とも言うべき地元大企業の城下町という性格を帯びてきた宇部市との違いはでている。市民意識やコミュニティ意識の拡散化的傾向がやや高いのは、そのことと関係があるだろう。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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