本研究は、介護支援専門員の質の向上を目指して、支援専門員にヒアリング調査や質問紙調査を実施し、資専門員のもつチームワーク活用能力とネットワーキング能力を評価する尺度を開発すると共に、それらの能力向上のための手法を探索することを研究の目的としている。平成16年度の研究計画は、大きく分けると、(1)チームワーク及びネットワーキングに関する理論研究、(2)フォーカスグループ・インタビュー調査の予備調査、(3)フォーカスグループ・インタビューの実施、(4)データ入力及び分析、の4つであった。 平成16年度の研究実績についてまとめると、、まず、平成16年4月から12月まで、月1回程度共同研究者や本研究をテーマにしている他の研究者と研究会を開き、チームワークやネットワークに関する理論研究を行った。それと共に、各研究会でフォーカスグループ・インタビュー調査方法や内容についても検討してきた。それらの理論研究に基づいて、平成17年1月から3月にかけて、(1)東北ブロック:岩手県花巻市、(2)関東ブロック:東京立川市、(3)中部ブロック:静岡県浜松市、(4)近畿ブロック兵庫県:西明石市、(5)同じく近畿ブロック:大阪市、(6)中四国ブロック:香川県善通寺市、(7)九州ブロック:福岡県北九州市の7地域において、チームワーク及びネットワークに関するフォーカスグループ・インタビュー調査を実施した。対象者は、各グループとも6名であり、主として社会福祉士(ソーシャルワーカー)、介護福祉士、看護師あるいは保健師であった。データはすべてテープ起こしをして、入力を終え、現在、結果についての第1次分析の途中である。
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