本研究では、初年度である平成16年度において、介護支援専門員のチームワークやネットワークの現状、それらの活用の実態、活用するために必要な能力を明らかにするために、フォーカスグループインタビュー法を用いた調査を、全国7カ所で42人の介護支援専門員を対象にして行い、そのデータを入力し、データベース化した。2年目の平成17年度は、それらのデータについて詳細に分析し、介護支援専門員のネットワークやチームワークに必要な能力、技術、資質などの概念やキーワードの抽出を行った。また、それと共に、全米老年学会において、このフォーカスグループインタビューの結果をもとに、チームワークの活用に関する研究の学会発表を行った。 その後、初年度のフォーカスグループインタビューの調査結果をもとに、共同研究者とディスカッションを重ね、チームワーク及びネットワークの活用能力に関する多くの調査項目を作成し、量的調査のための調査票を作成した。そして、平成18年2月に全国の社会福祉法人系、医療法人系及び市町村の在宅介護支援センター(約1750カ所)に従事する介護支援専門員を対象として、郵送によるアンケート調査を実施した。その結果、1020人の介護支援専門員からの回答があったが、有効回答数は、999であった。調査票回収後は、データチェックを行い、コンピュータにデータ入力をした。現在は、データのクリーニングとデータチェックを行っているところである。今後は、多変量解析を用いて、チームワークとネットワークを活用するために求められる能力や資質を明らかにするために、データ分析を行う予定である。
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