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2004 年度 実績報告書

中心軸構造とフラクタル特性に基づく形態認識過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16330141
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

大谷 芳夫  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (00192518)

研究分担者 VAN Tonder G.J.  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 講師 (30362586)
キーワード中心軸 / フラクタル / マスキング / 眼球運動
研究概要

1:マスキング実験
刺激画像の中心軸を直接的に可視化することを目的としたマスキング実験を行った。ダイナミックランダムノイズ刺激や同心円型縞パターンによるテクスチュア刺激と基本的な輪郭線図形(正方形、円など)を用い、刺激の時空間特性、コントラストなどを操作し、中心軸が知覚される刺激条件を特定するための観察を行った。現時点では、明瞭な中心軸が知覚される条件は特定されておらず、引き続き実験を継続中である。
2:自然画像の視覚構造解析
龍安寺石庭を対象としてVan Tonder et al.(2002)が行った中心軸変換法に基づく視覚構造分析を、浄土式庭園(平等院、円成寺)、寝殿造庭園(東三条殿、厳島神社、金閣寺)、書院造系庭園(銀閣寺、桂離宮、天竜寺、西芳寺)、枯山水庭園(大徳寺方丈、円通寺)などに適用し、これらの庭園景観が持つ視覚画像としての構造特性を解析した。その結果、各庭園の中心軸構造は、龍安寺に見られた樹木状の収劍パターンの他に、網目状パターンや放射状パターン、あるいはそれらの組み合わせなど、いくつかの類型に分かれることが明らかとなった。これらの結果は、中心軸構造に基づいて庭園の視覚構造をグルーピングすることができることを示すものである。
3:眼球運動測定実験の準備
眼球運動測定装置(EMR-8B)を中心とした実験システムを構築し、動作確認を行った。予備的な眼球運動測定実験では、頭部固定状態で「Rubinの杯」と呼ばれる図地反転図形を提示し、図形の内部の色彩や縞パターンの空間周波数、方位、コントラストなどを操作して、図形観察時の眼球運動を測定した。その結果、図形の輪郭に沿った運動と、対称軸に沿った運動の2つの眼球運動パターンが存在することが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Wiener filter-magnetoencephalography of visual cortical activity2004

    • 著者名/発表者名
      S.Kajihara, Y.Ohtani, N.Goda, M.Tanigawa, Y.Ejima, K.Toyama
    • 雑誌名

      Brain Topography 17(1)

      ページ: 13-25

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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