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2005 年度 実績報告書

初年次教育を中心とする継続型教育プログラムの開発と質的保証に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 16330159
研究機関関西国際大学

研究代表者

濱名 篤  関西国際大学, 人間学部, 教授 (90198812)

研究分担者 川嶋 太津夫  神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (20177679)
濱名 陽子  関西国際大学, 人間学部, 教授 (60164919)
田中 義郎  桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (00188351)
川島 啓二  国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 統括研究官 (50224770)
藤木 清  関西国際大学, 経営学部, 助教授 (60300365)
キーワード初年次教育 / 大学への適応 / 移行 / 学習支援 / 高大連携
研究概要

高校から大学への"移行"過程における「適応」-「不適応」は、学習面と人間関係(社会的結合)においてとらえていくことができる。本研究では、大学生のこれらの側面における適応過程を、同一対象者に対するパネル調査を実施し、その適応過程の変化と、それらの変化を規定する要因を分析している。本年度は、1年生の4月、6月、10月、の3時点のデータ分析に基づき、以下のことを明らかにした。
第1に、入学直後の新入生の経験や意識が、半年後の適応状況と高い相関があり、入学直後の適応促進が学習面でも人間関係面でも非常に重要であることである。こうした適応状況は、高校時代の成績や入試区分にあまり関係ないがみられず、高校時代成績不振であった者に一定のハンディがみられる程度で、むしろ高校時代が順調に進んでいたと適応的意識を持っていたかどうかや、入学時に大学での学習への期待感の多寡の方が影響する。第2に、大学入学直後に、「入学して良かった」「大学生活への期待」など、肯定的な感情を喚起できるか否かが、半年後の適応に大きく影響している。第3に、新入生の大学生活への適応においては、学習面と人間関係面での適応の相関が高い。第4に、適応の持続については、いったん適応した者の継続率は全般的に高いものの、学習面での適応については、3分の1の者が「上昇(不適応→適応)」または「下降(適応→不適応)」と流動性が高く、入学時の適応を持続させる教育プログラムや経験を提供することが有効である。
今後、2、3,4年時と実施していく調査結果を加え、これらの適応過程のメカニズムをさらに明らかにし、継続型プログラムの必要な構成条件について明らかにしていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 新入生の適応と不適応はどのような経験から生まれるか2005

    • 著者名/発表者名
      濱名 篤
    • 雑誌名

      大学教育学会誌 第27巻第1号

      ページ: 31-36

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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