研究課題
基盤研究(B)
平成16年度は次の調査研究を行った。1)質問紙調査読書行動及び読書能力に関する質問紙調査を、平成16年度はまず、青少年を対象にした学校調査の質問紙(小学生版)の作成・検討とインターネットによる大学生調査(約千名対象)を実施した。主な質問項目は、(1)読書行動(日常の読書量などの読書習慣と読書分野などの嗜好性、選書の方法や本の取得法など)、(2)読書能力(基本的言語的能力、表現力、論理的解釈力、共感力、実践力)、(3)内発的要因(読者の興味や関心、特定分野の知識の量、経験など)、(4)外発的要因(親や友人などの影響や図書館や書店の利用、読書時間の有無)などである。2)日本の事例研究調査:初年度には、日本の各地で展開されている代表的な読書教育プログラムを収集するための事例研究として、「本の学校」、「ブックスタート」、「朝の読書」推進活動、「読書コミュニティ」の4つの事例について調査研究を行った。3)国際事例研究調査:先進的な読書教育運動を実施している諸国について、平成16年度には、世界各国にその支部を持つアメリカ合衆国の国際読書協会(IRA)を対象とし2名を派遣、その教育運動の実態とプログラムを収集するための面接事例調査を実施した。