研究課題
平成17年度は次の調査研究を行った。1)質問紙調査平成17年度は、7月〜9月にかけ、第1回の読書行動及び読書能力に関する質問紙調査を、4地域で小学生1501名、中学生829名を対象に実施した。さらに、同じ地域を対象として、小学生1508名、中学生797名の調査を実施した。その主な質問項目は、(1)読書行動(日常の読書量などの読書習慣と読書分野などの嗜好性、選書の方法や本の取得法など)、(2)読書能力(基本的言語的能力、表現力、論理的解釈力、共感力、実践力)、(3)内発的要因(読者の興味や関心、特定分野の知識の量、経験など)、(4)外発的要因(親や友人などの影響や図書館や書店の利用、読書時間の有無)などである。2)日本の事例研究調査:2年度には、日本の各地で展開されている代表的な読書教育プログラムを収集するための事例研究として、病院内の「患者図書館」、及び「音楽図書館」の2つの事例について調査研究を行った。3)国際事例研究調査:先進的な読書教育運動を実施している諸国について、平成17年度には、欧米地域を対象として2名を派遣、スウェーデン及びフィンランドの北欧地域と、フランスの図書館活動について、読書教育の実態とプログラムを収集するための面接事例調査を実施した。
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