研究課題
基盤研究(B)
これまで大学生の時期は、高校までの勉強と規則に縛られた時期と、企業の中で過酷な労働を強いられる時期の狭間にあって、人生唯一の息抜きの時期であり、またさまざまな活動に挑戦して、自分の適性やアイデンティティを探求するモラトリアムの時期であった。現在でも、モラトリアムの時期は大事である。日本の大学生は大学の卒業時の学生を入学の時と較べてみると、学生は4年間(2年間)の学生生活を通して大きく成長する。最近の大学生を対象にした調査データ(21大学2721名の学生に調査)では、大学生の遊び離れ、勉強志向の強まりをみることができる。さらに、大学の特質から作られた大学の3類型と大学生の行動や意識との関連を考察した。「伝統総合大学」や「中堅大学」にはモラトリアム志向の学生が多くみられた。最近設立された「新興大学」には新しい学生のタイプの学生が集まっている。そして、それらの「新興大学」では、学生の資格取得を重視し、職業指導、キャリア教育を熱心に行う大学が多い。「新興大学」の学生は、伝統的な大学な「伝統総合大学」や「中堅大学」と比較して、専門的知識の獲得や資格志向が強い。大学生の積極性を引き出す為に、学生の授業への出席率を高め、授業への満足度を高め、大学生活への満足度を高めることが有効である。
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上智大学 教育学論集 41(印刷中)
SOHIA UNIVERSITY STUDIES IN EDUCATION NO41
上智大学 教育学論集 40
ページ: 261-278
SOHIA UNIVERSITY STUDIES IN EDUCATION NO40
上智大学 教育学論集 39
ページ: 27-42
SOHIA UNIVERSITY STUDIES IN EDUCATION NO39