研究課題/領域番号 |
16330177
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
位藤 紀美子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80027713)
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研究分担者 |
上田 祐二 北海道教育大学, 旭川分校・教育学部, 助教授 (50213369)
住田 勝 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (40278594)
余郷 裕次 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90191535)
三浦 和尚 愛媛大学, 教育学部, 教授 (40239174)
山元 悦子 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (20220452)
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キーワード | コミュニケーション / 話し言葉 / メタ認知 / 授業観察 / カナダの小学校 / 教師のコミュニケーション観 / 小規模校のコミュニケーション / 大規模校のコミュニケーション |
研究概要 |
本年度は、初年度(三年間)にあたるので、基礎データの収集とその分析を主とした研究活動になった。 1,学級におけるコミュニケーション状況の観察・把握 学校教育、特に国語教育における言語コミュニケーション能力の発達を把握する前提として、さまざまな条件下にある国語教室におけるコミュニケーション状況の把握を行った。低学年学級と高学年学級の二クラスを対象とした。 ○小規模コミュニケーション集団的特徴の学級(山間部小規模校少人数学級) ・岡山県U小学校・大阪府M小学校・徳島県M小学校 ○大規模コミュニケーション集団的特徴の学級(都市部大規模校大人数学級) ・兵庫県S小学校 2,発達段階の追跡的観察 本科研の前段階で実施した科研において小学校4〜6年の観察及び実験授業を行ってきた児童のその後のコミュニケーション状況の調査を行った。その結果、メタ認知のトレーニングを導入した実験授業の経験のある生徒(中学校1年)は、コミュニケーション状況において主導的な役割を果たしていることが顕著であったことが判明した。 ・福岡教育大学附属小倉中学校(同附属小倉小学校からの連絡進学が大多数) 2,教師アンケート コミュニケーション能力の発達段階のとらえ方には、児童・生徒の観察を通して得られる発達観と、教師の指導的な視点からとらえる発達観とがある。この両者の乖離が大きかったり、特徴の把握がずれていたりすると学習上の混乱、困難を招く。教師アンケートは、国語教師を対象に大規模アンケートを行い、指導的な視点からの把握をめざすものである。本年度は、前回科研で作成した案を組み替える作業を行い、アンケートの原案を作成した。 3,カナダの小学校の授業観察 国および使用言語によりコミュニケーション観が異なることが多い。またそれが国語教育上の理念、方法に影響を与えていることもしばしばである。本年度は、カナダの小学校の教室におけるコミュニケーション状況の把握、及びカナダの教師のコミュニケーション観を把握するために観察ならびにインタビューを行った。意外に多くの共通点が存在することが判明した。
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