研究分担者 |
白倉 暉弘 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30033913)
高橋 譲嗣 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30197149)
高橋 真 神戸大学, 発達科学部, 教授 (50154860)
高橋 正 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30179494)
宮田 任寿 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (30280390)
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研究概要 |
21世紀の社会において,益々「科学的な素養」,特に数理的認識・思考・表現(処理)力の育成(教育)が求められている。大学での数学・情報科学の教育においても,基礎的な知識・理解の習得と共に論理的思考力(数学的な考え方及び情報科学的な考え方)や創造性を育むための教育内容や指導方,教材の研究を総合的に行うことが急務である。 しかし,このような社会的要請に対して,現在の数学教育・情報教育は多くの問題を抱えている。大学においては,基礎教育科目としての数学教育,さらには,その教育をベースにした専門教育としての数学教育(純粋数学,応用数学)もこれまでの教育方法を改め.学生に魅力(興味・関心)を感じさせ,大学において数学を学ぶことの有意義さを理解させる努力が求められている。また,情報教育はその必要性を認めながら,教育における人材育成及び技術の進歩に対して教育システムの確立が追いつかない等の問題がある。 一方,初等・中等教育における算数・数学教育は、いわゆる「ゆとり教育」なる理念の基で内容・時間数共に削減され,益々「学力低下」,「数学嫌い」が進むこと力懸念されている。このような状況を勘案しての大学教育も強く求められている。本申請研究は、「大学における数理情報教育に求められている課題の分析とその改善に関する研究」というテーマで3年間で研究を遂行する。本年は,その1年目である。 本年は,現状を把握し,問題点をより鮮明にするために,シンポジウム,研究会等を通して,本申請研究遂行のための基礎資料を作成した。それは,研究成果中間報告書としてまとめられた。
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