研究分担者 |
角屋 重樹 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (80136027)
池野 範男 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10151309)
吉田 裕久 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (80108373)
棚橋 健治 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (40188355)
小山 正孝 広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (30186837)
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研究概要 |
本研究は、『学習者の学び』『自己実現』『創造性の育成』『コア・オプション型』を21世紀型の教科教育課程のキーワードと位置づけ、新しい教科教育課程の構成原理を構築し、それに基づいて算数・数学科、理科,社会科の教科教育課程を具体的に構想・提言することを目的としたものである。 まず教科教育課程の構成原理については、目的、内容、方法に分けて次のように原理を整理・構築した。 A.目的に関する原理: A1.人間主義 A2.実用主義 A3.文化主義 B.内容編成に関する原理: B1.系統主義-経験主義 B2.論理主義-心理主義 B3.現代主義-歴史主義 B4.構造主義-累積主義 B5.集約主義-螺旋主義 B6.画一主義-柔軟主義 B7.分化主義-統合主義 C.方法に関する原理: C1.連合主義 C2.認知主義 C3.構成主義 C4.状況主義 次に,上記の原理を視点として日本における算数・数学科,理科、社会科,国語科,英語科の学習指導要領を分析検討し、その特徴を析出した. こうした研究の結果、普遍性のある21世紀型の教科教育課程の構成原理として次のものが妥当であるとした。 A.目的原理については、人間主義を中心として、実用主義、文化主義にも十分に配慮すること B.内容編成原理については、心理主義・経験主義と、系統主義・論理主義とを協応させるとともに、螺旋的なカリキュラムとすること C.方法原理については、構成主義、認知主義、連合主義を適宜使い分け、調整した原理を基本とすること そしてこれらの原理に、算数・数学科、理科,社会科それぞれの教科固有の原理を加えて、3教科の教科教育課程の構想を提示した。
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