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2005 年度 実績報告書

中等教育におけるキャリア準備教育の現状とカリキュラム開発に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 16330184
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

名取 一好  国立教育政策研究所, 教育課程センター, 総括研究官 (70026623)

研究分担者 大河内 信夫  千葉大学, 教育学部, 教授 (40026620)
寺田 盛紀  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (80197805)
上里 正男  山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (80193788)
田中 喜美  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00115247)
南澤 信之  信州大学, 教育学部, 助教授 (40362090)
キーワードキャリア準備教育 / 国際比較研究 / インターンシップ / 日本版デュアルシステム / デュアルシステム / 技術・職業教育 / カリキュラム / 労働技術科
研究概要

本研究は、アメリカ合衆国、ドイツ、フランス、EU諸国、オーストラリア、中国を対象として、中等教育におけるキャリア準備教育の取り組みの実態とそれに関わるカリキュラム開発の現状等を明らかにすることを目的とし、今年度は、昨年度に引き続き、わが国、アメリカ合衆国、中国、ドイツにおけるキャリア準備教育の現状を調査した。その結果、次の点が明らかになった。
1.わが国の中等教育におけるキャリア準備教育は、多くの中学校や高校で総合的な学習の時間を利用したインターンシップなどの様々な活動として実施され、今後に残された多くの課題はあるものの、多くの学校で一定の成果が上げられていることが認められた。
2.わが国の専門高校における日本版デュアルシステムは、研究開発指定校を中心に実施され、参加した生徒及び受入企業の担当者へのインタビューで、将来の進路意識の形成等で多大な成果を上げていることが認められた。
3.アメリカ合衆国においては、多くの州で、キャリア準備教育が実施され、そのためのカリキュラム開発も活発に行われている。中でも調査を実施したミシガン州では、州の統一試験に職業人として求められる基本的な能力を測定する項目を入れるなど、学力の向上とともに、キャリア準備教育を学校教育における最重要課題として位置づけ、指導者の育成を含めた様々な対策が講じられている。
4.中国におけるキャリア準備教育は、普通教育として教科「労働技術科」の中で主に行われ、日常生活における技術・技能及び職業観の育成などを目指しているが、都市部においては強い進学志向のため、十分な成果を上げているとは言えない。しかし、中央政府も若年層や農村部における失業問題のため、中等教育における職業教育の充実を緊急の政策課題として取り上げ、様々な施策を講じつつある。
5.ドイツにおけるキャリア準備教育は、デュアルシステムを中心に行われているが、最近、受入企業の不足や企業における教育の質の低下等、多くの課題を抱えるようになっている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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