研究課題
基盤研究(B)
研究代表者の九後は、分担者の坂東昌子氏らと共に、5次元超重力理論を用いてペンタクォークなどの新しいクォーク多体の束縛状態を考察し、その質量の計算方法を導出した。またスピン1/2のモノポールフェルミ粒子および電子の電気双極子モーメントおよび磁気モーメントを計算した。坂東は、さらに分担者の谷本と共同で、ニュートリノの質量行列をゼロ構造を持つ対称行列の範囲で、大統一理論を用いてクォークとレプトンを統一的に説明できる可能性を研究した。谷本は、さらに、種々な離散対称性を世代やフレーバー対称性として持つモデルを考案し、現実のクォーク・レプトンの混合・質量構造を説明するモデルを提案した。柳田は、宇宙のバリオン数生成が大きな質量を持つマヨラナ型フェルミオンの崩壊を通して起こるというレプジェネシスの理論を提案し、そのシナリオと種々な統一理論の諸問題との整合性を研究し、レプジェネシスについてのレビューを書いた。小林は、超弦理論から導かれるフレーバー構造の系統的な解析を始めた。モジュライ場の真空期待値の決定機構や、それから導かれる超対称性の破れや、質量構造など現象論的性質の研究を行った。前川は、「E6×世代対称性」模型において、CP対称性を自発的に破ることで、小林-益川位相を導出できるだけでなく、深刻な超対称性CP問題をも解決できることを明らかにした。またanomalous U(1)が存在している大統一理論が少しの変形で超対称性が自発的に破れる模型になることを示した。杉本は、酒井忠勝氏と共同で、超弦理論に基づくholographic QCD模型を考案し、現実のハドロンの諸性質をうまく再現し、現実世界の解析に有用な模型になっていることを示した。この研究計画のもう一つの大きな目的-この研究分野の全国的な共同研究・研究協力の核としての宿泊型Summer Institute(SI)を企画・組織し、毎年開催すること-も、この4年間しっかり実行した。2006年には韓国で開催するなど、アジアを中心とした国際的共同研究の核にもなりつつある。
すべて 2009 2008 2007 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (38件) (うち査読あり 19件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)
Prog. Theor. Phys 112
ページ: 325-355
Prog. Theor. Phys. 118
ページ: 1115-1125
ページ: 921-934
Phys. Rev. D 75
ページ: 025019
Prog. Theor. Phys 118
Phys. Rev 75
Phys. Lett. B 641
ページ: 301-304
Phys. Lett. B 633
ページ: 355-361
Phys. Rev. D 74
ページ: 115016
Prog. Theor. Phys. 114
ページ: 1083-1118
Phys. Lett 641
Phys. Lett 633
Phys. Rev 74
Prog. Theor. Phys 119
Ann. Rev. Nucl. Part. Sci. 55
ページ: 311-355
Nucl. Phys. B 713
ページ: 151-172
Nucl. Phys. B 704
ページ: 3-55
Prog. Theor. Phys. 113
ページ: 843-882
Ann. Rev. Nucl. Part. Sci 55
Nucl. Phys 713
Nucl. Phys 704
Prog. Theor. Phys 113
Prog. Theor. Phys. 112
ページ: 533-567
Phys. Lett. B 588
ページ: 90-98
Phys. Rev. D 70
ページ: 075012
JHEP 0407
ページ: 078
Phys. Lett. B 593
ページ: 262-270
ページ: 639-652
ページ: 009
Phys. Lett 588
Phys. Rev 70
Phys. Lett 593
ページ: 9