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2005 年度 実績報告書

π中間子原子高精度分光実験

研究課題

研究課題/領域番号 16340083
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

板橋 健太  独立行政法人理化学研究所, 岩崎先端中間子研究室, 研究員 (30322093)

キーワードπ中間子 / エキゾチックアトム / 強い相互作用 / 質量の起源
研究概要

逆運動学を用いたπ中間子原子高精度分光実験のR&Dを進めた.現在、前年度購入したゲルマニウム検出器とシリコンストリップ検出器、読み出し回路を用いてテストを行っている.その際、本年度購入したフラッシュADC回路と、マルチヒットTDCを用いて、検出性能のうち特にエネルギー分解能と位置分解能に関する試験を行っている.ゲルマニウム検出器は、本研究の主検出器であり実験の分解能はゲルマニウム検出器の分解能に大きく依存する.理論的には予定していた60 MeV 3Heに対して70 keV(FWHM)の分解能が達成されるはずであるが、現在までのところその分解能には達成していない.シリコンストリップ検出器に関しては1mm程度の分解能での検出が可能であると思われる.また、シンチレーションカウンターを作成するための光電子増倍管を購入し、ビームを用いた検出器のテスト実験のための準備を進めている.
同時に、理化学研究所に現在建設中のRIビームファクトリー(RIBF)加速器施設を用いて、π中間子原子分光実験が実施可能かどうかの予備的調査を開始した.RIBFは2007年度にビーム供用を開始する施設であり、高性能の加速器と光学系を用いて、今までの倍程度の分解能と統計精度をもってπ中間子原子分光実験を行うことが出来る.上記の検出器開発と平行して、施設の設計段階から関わることで、より本研究の目的に適した実験条件を整備できると期待している.また、2005年7月には、本研究と密接な関係にある12C(d,3He)η原子核反応を用いた、η中間子束縛核探索実験を行い、こちらも現在データ解析中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Structure of Neutron-Rich Oxygen Isotopes2005

    • 著者名/発表者名
      D.Cortina-Gil et al.
    • 雑誌名

      Journal of Physics G31

      ページ: S1629-S1632

  • [雑誌論文] Measurement of the Kaonic Hydrogen X-ray Spectrum2005

    • 著者名/発表者名
      G.Beer et al.
    • 雑誌名

      Physical Review Letters 94

      ページ: 212302

  • [雑誌論文] The DEAR Experiment : First Results on Kaonic Hydrogen2005

    • 著者名/発表者名
      J.Zmeskal et al.
    • 雑誌名

      Nuclear Physics A754

      ページ: 369-374

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-09-28  

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