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2005 年度 実績報告書

フィリピン海南部における非マグマ的海底拡大の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16340127
研究機関東京大学

研究代表者

沖野 郷子  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (30313191)

研究分担者 中村 恭之  東京大学, 海洋研究所, 助手 (60345056)
篠原 雅尚  東京大学, 地震研究所, 助教授 (90242172)
望月 公廣  東京大学, 地震研究所, 助手 (80292861)
富士原 敏也  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (30359129)
佐藤 暢  専修大学, 経営学部, 助教授 (50365847)
キーワード地球観測 / 地殻・マントル物質 / 中央海嶺 / デタッチメント断層 / 背弧海盆
研究概要

本研究は、パレスベラ海盆に見られる非マグマ的海底拡大のプロセスを明らかにすると共に、南部フィリピン海の形成過程復元モデルを構築することを目的とする。今年度は、パレスベラ海盆南部において海洋調査船による研究観測航海を実施し、地球物理学的・地震学的探査と岩石採取を行った。
(1)白鳳丸による観測航海
6,7月にあわせて17日間の観測をパレスベラ海盆南部において学術研究船白鳳丸を用いて実施した。6月の航海(13日間)では、ヤップ背弧域において広域の地球物理マッピング(地形、地磁気、重力)と岩石採集、海溝-海盆横断の反射法地震波探査を実施した。7月の航海では、パレスベラ海盆南部のかつての海底拡大軸において4日間の岩石採取および補足的マッピングを実施した。
(2)データ処理解析と初期成果報告
航海によって得られたデータの解析を実施した。ヤップ背弧域のマッピングの結果からは、パレスベラ海盆拡大時に南へむけた拡大伝播が起こったこと、調査海域の大半はパレスベラ海盆形成以前のフィリピン海の古い地殻の断片であることが推定された。古い地殻断片部分には、西側の九州パラオ古島弧を割るリフト構造が特異な弓状の凹地へと連続しており、なんらかの回転をともなった造構運動が起こったことを示唆している。かつての海底拡大軸において得られた岩石試料の一部からは、地殻の深部もしくはマントル起源の岩石が断層により変形岩となったものが得られており、海盆拡大末期にマグマの供給が不足してデタッチメント断層に沿って深部岩石が海底に露出したことが明らかになった。これらの結果に関して12月に開催された米国地球物理連合大会で3件の発表を行った。
(3)他の非マグマ的海底拡大系との比較
非マグマ的海底拡大の比較研究として、中央インド洋海嶺南端部に位置するデタッチメント断層構造の調査に参加し、広域マッピングと潜水船接続型磁力計による観測を担当した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mantle process beneath Philippine Sea back-arc spreading ridges : A synthesis of peridotite petrology and tectonics2006

    • 著者名/発表者名
      Ohara, Y.
    • 雑誌名

      Island Arc 15

      ページ: 119-129

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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