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2005 年度 実績報告書

低周波微動・「とても低い」周波地震・スローイベントの統一的な発生過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16340131
研究機関広島大学

研究代表者

須田 直樹  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10222069)

研究分担者 石原 靖  海洋科学研究機構, 固体地球統合フロンティア研究システム分析解析センター, 技術研究員 (40232334)
キーワード低周波微動 / リアルタイム / モニタリング / 自動検出 / 自動震源決定 / 衛星データ / 豊後水道 / 鶴御崎
研究概要

(1)深部低周波微動のリアルタイム自動モニタリング
人工衛星によるデータ通信を用いて配信されている地震波形データを解析して、低周波微動活動の自動検出と自動震源決定を行うためのソフトウェアを開発した。自動検出には、エンベロープ波形の最大相互相関を検定量とする二段階統計的検定法を用いた。また、自動震源決定には自動検出の際に計算済みである最大相互相関値を与えるタイムラグを走時差データとして、シンプレクス法で震源を探索する震源決定法を用いた。前年度はオフラインデータを用いて検出法と震源決定法の有効性を確認したが、今年度はオンラインデータに対しても有効性を確認した。また、パラボラアンテナを直径45cmから1mのものに換装し、悪天候時のデータ受信障害が起こらないようにした。以上により、深部低周波微動活動の自動モニタリングが世界で始めて可能になった。
(1)大分県鶴御崎への広帯域地震計の設置
豊後水道地域の微動発生域の西側にある大分県鶴御崎のミュジアムパーク内にSTS-2型広帯域地震計を設置し、平成17年11月より連続観測を開始した。観測点には電話線が敷設されていないので、携帯電話にモデムを接続した通信システムを構築した。ただし、転送速度が充分ではないので波形データのダウンロードは行わず、状態確認にのみ用いている。波形データは観測点のハードディスクに蓄積し、定期的に現地を訪れてバックアップを行っている。本設置によるデータと、前年度から利用可能な日振島のデータを用いることで、豊後水道地域の微動活動の検出能力と震源決定精度がさらに向上することが期待できる。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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